1999年
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bullet一日中、超微風

1999年11月20日(土曜日)

ワイフとと二人で志賀ヨットクラブへ出かけました。

何時ものとおりJR湖西線で和邇駅に到着したのが9時15分。何があるのか高校生が100人近く下車して改札口が大混乱。この駅ではめったに見られない人数です。

田圃の中を抜ける農道を歩いて志賀ヨットクラブ到着。今日も私たち夫婦が第一番目の出港のようです。
風はほとんど無く、気温もそれほど下がっていないので、ぽかぽか陽気になりそうです。
飲用水をポリタンに詰めて、10時丁度に出港。

エリの外に出たところで、セールを揚げました。風は殆ど無いのですが、波も全く無いので、僅かな風を捕まえればなんとか艇は動きます。前方・左右に目を配って風のありそうなところを探しながら、徐々に東の観測塔を目指します。

しかし11時になっても観測塔はまだまだ遠くです。11時20分から昼食の用意に入りました。デッキにバーナーを出してお湯を沸かし、カップヌードルを作る毎度のパターンです。
12時前には食事を終えて、ワイフはゆっくり昼寝です。

13時半ごろやっと観測塔に近づきました。鏡のような湖面に観測塔が映っています。

鏡のような湖面に観測塔

観測塔を回って、風が無い中を志賀ヨットクラブへ向けて帰ります。風が北北東なので、ジェネカーでのリーチングにトライ。ジェネカーがやっと膨らむかどうかという風なので、まるで亀のような進み方です。
14時半には、セーリングを諦め機走にし、デッキの片付けをしながら、15時10分帰港。
和邇駅15時44分の電車に乗って、16時30分頃に帰宅。

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bullet午前中は超微風、午後の微風ではジェネカーも楽しむ

1999年11月6日(土曜日)

秋晴れの天気になりそうなので、ワイフと二人で志賀ヨットクラブへ出かけました。

風は弱い。観測塔周りをそろそろと走らせるだけになるかもしれません。エリの外に出て直ぐにセールを揚げました。南東の微風を探しながら東に向けて走らせます。風は徐々に北に回る様子です。観測塔が近づいてきた頃、風はますます弱くなり風向は北に回りました。

11時20分、セールを降ろして昼食にしました。うっかり水を汲むのを忘れていたので、今日は暖かいカップヌードルは無し。残念。

食事が終わったら、再びセーリングの準備。しかし、ジェネカーも孕まないような超微風。スタボータックで北西方向の松ノ浦を目指します。風はほとんど無いに等しいのですが、モーターボートなどが全く走っていなくて湖面は鏡のようにフラットです。そのため、風下側に座って艇をヒールさせ緩めたセールを膨らませるようにすると、何とか極ゆっくりとですが進んで行きます。しかし観測塔がなかなか遠ざかりません。

13時20分頃やっと湖面の所々に縮緬皺が現れ、微風が吹いてきました。湖面に黒く皺の見えるところを辿るようにして、北湖の中央を目指してタックしながら進みます。ワイフは食事をしてから1時間半ほど昼寝をしていましたが、少し風が良くなってきたので起こしてティラーを交替しました。

14時に反転して帰路に着きました。風はクォーターの微風ですからジェネカーに最適です。早速ジェネカーを揚げました。スタボーのリーチングで丁度志賀ヨットクラブの北が狙えます。風が良くなってきて少し風寄りにスピードを上げて走ります。このまま何とかセーリングで志賀ヨットクラブまで帰り着きたいです。しかし風は思うように吹いてくれません。14時45分、観測塔を過ぎた辺りで時間不足です。セールを降ろして機走で帰港することにしました。15時30分着桟。

和邇駅16時30分の電車に乗って、17時45分帰宅。

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bullet強風でのセーリング、リーフして一時はジブも降ろすほど

1999年10月23日(土曜日)

やっと秋らしい高気圧に覆われて安定した晴天になりました。兵庫南部、大阪は雲一つ無い快晴です。昨日のうちに志賀ヨットクラブには予約を入れて、ワイフと二人で出かけました。
7時52分JR塚口駅発。道中はいつもと同じ。9時15分JR和邇駅着。

蓬莱山、打見山がすっぽりと雲に覆われ、かすかに細かな雨粒が飛んでくるのが感じられます。山には雲がかかっているのですが、山を外れると雲は薄く切れ目からは綺麗な青空が覗いています。多分、天気は徐々に良くなってその内に青空が広がるでしょう。

志賀ヨットクラブの駐車場には車が見えません。今日は私たちが一番手のようです。早速艇を下ろしてもらいました。デッキは朝露に濡れています。私がデッキの拭き掃除をしている間に、ワイフは燃料の補給の依頼やポリタンクに清水を汲む作業をしています。出港の準備が出来たところでジャージに着替えて、10時出港。

機走でエリの外へ出たところで艇を止め風を見ると、ほとんど無風に近いです。わずかに南東の風があるように思えますが、多分これも一時的でしょう。天気予報では北の風が強まるとのことでした。
風が無いので暫く機走で観測塔方向に向かいます。その間に艇の上を片付け、デッキの拭き掃除をしました。ワイフが「寒いので早いうちに湯を沸かしてカップヌードルを食べよう」と言い出しました。確かに風は無いし曇っていてなんとなく肌寒いので、それもいい案だと私も賛成。早速バーナーで湯を沸かして、カップヌードルを1個作って2人で食べました。こんな時の暖かい食べ物は、温かいというだけで美味しいものです。これからの季節は、温かな食事が一番。風が強くなると暖かい食事が出来ないので早く食べておいたのは正解でした。

10時30分ころ、天気予報のとおり風は北に変わって弱いながらも吹き始めました。風のあるところを探すようにしながらタックして北東へ、沖島の北を目指します。この風なら沖島を回っても十分早く帰港できそうです。

11時になると北からの風が一気に強くなって、すぐに白波が立ち波も大きくなりました。吹きはじめの暫くは風向の不安定なブローが何回かやってきました。その度に風が強くなってきます。直ぐにリーフしたほうが良さそうです。ワイフにリーフの準備を告げます。ワイフはティラーを握り、リーフ作業は私です。艇を少しだけ風に立てて早速リーフ作業開始。ハリヤードを緩めラフ側のリーフロープを引きます。ハリヤードを締めます。ラフが決まります。続いてクリューのリーフロープを引きます。クリューのロープを引きすぎるとメインのリーチだけがタイトになるので強く引きすぎても駄目です。そこのところを調整してリーフ完了。ベアして進路を戻すとヒールが少なくなり艇が安定しました。風はどんどん強くなり、そこらじゅう白波だらけです。波高も1.5m程に見えます。バウが波に叩かれてスプレーをもろに被るようになってきました。バウデッキは完全に濡れています。このままではワンポイントリーフでもオーバーヒールしそうなので、風と波のタイミングを見てジブを下ろすことにしました。ワイフがティラーを引き、私がバウに出てジブを下ろします。少し風に立て気味にした瞬間を狙ってジブを引き下ろし、雑索でジブを縛って風と波を孕まないようにします。ジブを下ろした途端に艇は安定して走り始めました。艇速は少し落ちましたが、ヒールが少なくなったので安心して艇をコントロールできます。しかし、時折来るブローではウェザーヘルムがきつくて一気に風上に向かってしまいます。

沖島の北端をかわす辺りではリーチングになりました。波は高いし、メインだけでの帆走なのでウエザーヘルムがきつく、サーフィンのように波の上でのローリングが始まりました。斜め後から波に追い越されるところでスターンが下がり艇速もちょっと落ちます。次の波の下り斜面に乗ってバウが下がってくると正に波乗り状態でぐぐっと艇速が上がります。ここで微妙に舵を落し気味にしておかないとウェザーヘルムでバウを一気に風上に持っていかれます。沖島水道が見えるところまで東に進みましたが、島影を見ると意外に全く風が無いように見えます。前回も水道の途中で無風になり、抜け出すのに時間を食った経験があるので、水道の通過を避けタックして引き返すことにしました。

11時50分、タックしてクローズホールドで沖島北端から北へ離れることにしました。リーフしたメインだけでのクローズホールドですが、しっかりと上って行きます。程良いところでアビームにし、完全に沖島をかわしたところでリーチングに移りました。波高は相変わらず高いので、波の前面に乗った時にヒールが大きくなりそこにブローが来ると、ウエザーヘルムが一気に強くなり下手をするとブローチングです。ティラーを引く手に相当力を込めて小忠実に波に合わせます。

そのままぐんぐん走り観測塔の北に近付いたのが13時10分。このまま帰ったのでは時間がもったいないので、この辺りと志賀ヨットクラブの間で強風でのタッキング練習をすることにしました。観測塔の西側では比良山の山陰の影響でしょうか風が少し弱まってきたようです。湖面を広く見渡しても風は少し弱まって落ち着いてきたようです。そこで再びジブを揚げ、北に向かってタッキングの練習をしました。

交替でティラーを持ちましたが、ワイフがティラーを持っていた時にブローが来て強烈なウェザーヘルムでバウが一気にに風上に向かいヒールが急激に大きくなりました。ワイフはティラーを持ったままガンネルからコクピット床に滑り落ちてしままいました。舵を押すことになってしまったので、艇は一層風上に向かいヒールが戻った時にはタックした状態になっていました。大慌てで私が舵を取り直し、ワイフも何とか体勢を立て直しました。
ブローでオーバーヒールした時に、頭を下にして風下側に落水することがあるという事を聞いていましたが、まさにその一歩手前の状態です。ワイフはすっかり怖くなってヒールが強くなると風上側のライフラインを片手でしっかりと握っています。そうするとティラーを片手で操作しなければなりません。今までは両手で握って操作していたティラーを、強風時に片手で引き押しするだけの腕力はないようです。

14時丁度、志賀ヨットクラブへ向かいます。エリの手前までセーリング。14時30分帰港。すぐに上架してデッキの片付け。

和邇駅発15時44分の電車に乗り、17時20分帰宅。

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bullet先週に引き続き今日も息子と二人でセーリング

1999年10月2日(土曜日)

天気予報では晴れ、気温30度以上の真夏日とのことです。志賀ヨットクラブには昨日電話で出かける旨を伝えてあります。殆ど何時も夫婦で乗艇するのですが、今日はワイフが仕事なので大学生の息子と二人でのセーリングです。

いつものとおり7時52分JR塚口駅発の電車で出かけます。朝6時半ごろのテレビのニュースでは、北伊丹駅での人身事故で各列車に40分ほど遅れが出ているということでした。駅に出かけてみると、上り列車はほぼダイヤどおりに動いていました。

志賀ヨットクラブに着くと、BUDDYを桟橋に下ろすところでした。用意もそこそこに早速出港します。風は朝方は良かったようですが徐々に弱くなってきているようです。
掘割り内の桟橋を離れたところで、後ろを見るとフェンダーが1本水面に浮いています。ロープが解けて落ちたようです。後進をかけて艇を止め、その間に桟橋にいたクラブのスタッフの一人が拾ってコクピットに入れてくれました。

沖に出ると風はほとんど無くなって、のっぺりとした鏡のような湖面になってしまいました。観測塔の遥か向こうの沖島の周辺にわずかに黒い水面が見えるだけです。セーリング艇にとっては「凪も嵐の内」です。それでもエリの外へ出たところで艇を止め、セールを揚げる準備をしました。いつでもジブ、メインを揚げられる態勢ですが、風は全くありません。

仕方がないので、メインをリーフする作業手順を息子と一緒に練習しました。息子はリーフ作業は初めてです。まず、メインハリヤードを緩める。次に、ラフ側のリーフロープを引いてクラムクリートで止める。その後で、クリューのリーフロープを引いてこれもクラムクリートで止める。最後に、メインハリヤードを締め直す。リーフ作業完了。

その後、ロープワークの練習もしました。特に舫い結びを練習しました。息子には帆走中に便利な片手での舫い結びを教えました。

暫くするうちに、南から風の印である黒い水面が広がってきました。これにあわせてセールを揚げます。徐々に良い風になって風向は南からやや西寄りに振れて安定してきました。11時頃からはスタボータックのビームリーチで東に向かって快調に走り始めました。観測塔を越すころには、風速5m/s位のセーリングには最適の風になり、波が無いので滑るように走ります。

リーチングで走らせながら食事の準備にを始めます。息子がティラーを握り、私がバーナーで湯を沸かしカップヌードルを作ります。食事の間はティラーをショックコードで固定し、風なりに艇に任せて走らせました。艇は自然に少し上ってクローズリーチで南南東に向かった後は安定して走っています。

食事が終わり、艇を東に戻して進めます。沖島と長命寺の中間辺りに近づきつつあるところで再び風の弱い領域に入ってしまいました。ジェネカーを揚げてみましたが、風の無くなった時はどうしようもないもので、風向が定まらず風を孕まないジェネカーは扱い難く、そのうちにフォアステイに絡みそうになってきました。仕方がないのでジェネカーを下ろしました。その作業をしているうちに、風が僅かに戻ってきて今度は南西から吹き始めました。西側のほうが風が良さそうに見えるので、タックを変えて西に向かいます。

観測塔をマークに見たてて周回の練習をします。南南西の風にあわせて観測塔の東をポートタックのランニング、そのまま回り込んでクローズホールドで観測塔の下手をかわし、直ぐにタック。スタボータックのクローズホールドで暫く上りタックして直ぐにアビームへ。アビームからさらに落としてランニングへ。ジャイブしてポートタックのランニングへ。
こんな感じで何回も観測塔の周回を繰り返しました。暫くしたところで、息子にティラーを渡してタックの手順を練習させました。タックは小気味よくできるようです。その後ジャイブの練習を加えました。さすがにジャイブはメインセールが返った後のウエザーヘルムを押さえる舵の戻しのタイミングが難しくて苦労しています。これは回数を重ねて慣れるしかありません。

東から30feet以上の艇が近づいてきたので、これを追ってみます。こちらは小さな20feetのセンターボーダーですが、フリーでは案外引き離されることもなく付いて行けました。向うが走りに徹していなかったからでしょうが。上りではあっという間に置いて行かれるでしょうね。

志賀ヨットクラブ沖に近づきましたが、まだ時間があるのでもう一度東に向かいます。息子にティラーを任せて自由に走らせます。

14時になったところで反転して、志賀ヨットクラブを目指します。14時40分帰港。
すぐに艇を上架し、後片付けはシャワーを浴びてから簡単に済ませました。燃料がエンプティに近いので、次回には満タンにする必要があります。

和邇駅16時5分発の列車で帰途に就きました。

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bullet息子と二人でセーリング、強風でのリーフ作業に一苦労

1999年9月26日(日曜日)

台風一過の琵琶湖へ息子と二人で出かけました。
一昨日(24日、金曜日)は台風18号で大荒れ、昨日(25日、土曜日)はワイフが仕事ですし台風の名残の強風が残っているので琵琶湖へ出かけるのは控えました。
昨日夕方の天気予報では、26日は曇り時々晴れ、全国的に小さな移動性高気圧に覆われ雨の確率はゼロとのことなので、急遽息子と二人で出かけることになりました。

いつものとおり、7時52分JR塚口発の列車で出発、JR和邇駅には9時15分着。

志賀ヨットクラブまでの農道脇に白の(まだピンクに変わらない)酔芙蓉の花が咲いていました。その農家のおばあさんが出てきて、「この辺りでも八重の酔芙蓉は珍しくて沢山の人が楽しんでくださる」と、うれしそうに話してくださいました。

志賀ヨットクラブに着くと、ちょうど桟橋に艇を下ろす作業をしているところでした。良い風が吹いているので今日はしっかり走れそうです。早速、桟橋でジブもセットしてセーリングの準備を進めます。9時50分出港。沖島を周回し15時30分帰港予定です。

風はほぼ北東、風速は3〜5m/s。沖島を目指してクローズホールド。出港して40分で観測塔の西を北に抜けました。その辺りから風が強くなり白波が見え始め、北と東の方は水面が黒く白波も多くなってきました。ブローの時のヒールが大きくなってきました。

11時を過ぎた頃、風はますます強くなり、メインシートをコントロールして風を逃がすのが難しくなってきました。波は1mをかなり超えていますし波長が短いのでバウが大きく波をたたきスピードのロスが大きくなりました。軽量のセンターボーダーが最も苦手な状況です。リーフする必要があります。風が少し弱くなるタイミングを見て、息子にティラーを持たせ私がリーフ作業を行います。メインシートを少し出してセールがシバーしている間に一気にリーフの作業に移りました。しかし息子はこのような状況でのティラー操作の経験がありませんから、ラフ側のリーフがセットできた時にはバウは風下に流され始めセールは一杯に風を受けていますからクリューのリーフロープが引けません。そのままクローズホールドで走らせて艇のスピードを上げてから、すぐに再びメインシートを緩めメインの風を抜きます。クリューのリーフロープを引いてやっとリーフが出来ました。リーフしたのでヒールが少なくなり、楽に操船できるようになりました。風はますます強くなり、波がバウを叩くととスプレーをまともに浴びるようになってきました。沖ノ島を右舷真横に見る頃には、ヒールとウエザーヘルムがますますひどくなってきたので、ジブを降ろすことにしました。息子にジブを降ろさせようと指示しましたが、経験がないので指示の内容が十分に理解できていないようですし、ヒールした艇の上でバランスを取って作業するのも危なっかしそうなので、私がジブを降ろすことにしました。艇を風に立てジブハリヤードのストッパーを解いてバウに出ました。ジブがシバーするので低速が失われバウが風下に落ます。波でのピッチングと大きなヒールで作業が大変でした。何とかジブを引き摺り下ろして、風と波で暴れないように雑索でくくりつけました。

ジブを降ろしたのは大正解で、ワンポイントリーフのメインだけで艇は安定して走り始めました。操船もぐんと楽になりました。息子の顔にも笑みが戻ってきました。この状態が20分ほど続きました。沖島の北端に近づいたところで風は少し落ち7m/s程度になったので再びジブを上げました。

12時に沖島北端を回って北から沖島水道に入りました。水道内に入ったところでは、風は北だったのですが、中ほどでは急に東に変わり時には西に変わったりして、島影と湖東の山への反射の風でめまぐるしく風向が変わります。沖島のブランケットに入りほとんど無風状態にもなります。水道を抜けるのにほぼ30分も掛かってしまいました。

沖島の南端を躱して西に向かうと北東の風を受け始め、艇速が一気に上がりました。そのまま観測塔の北を目指しスタボーのアビームリーチで快調に飛ばします。風は徐々に弱まって、白波もぽつぽつという程度になりました。観測塔の近くでメインのリーフを解いてフルメインに戻しました。

タックしてコースを北に向け、息子がティラーを持って自由にセーリングさせました。今日は手荒い強風を経験した後なので、結構風は吹いているのですが楽しそうにタックを繰り返しています。

遠く周りを眺めると、セールの影が7つも見えます。こんなにセールが見えるのは久しぶりです。日曜日だからでしょう。私が琵琶湖に来るのは金曜日・土曜日が多いのですが、こんなに多くのセールを見ることはありません。
沖島周回の今日の目的は達成できたので、時間はまだあるのですが早めに帰港することにしました。しかし観測塔を越して20分もするとぱったりと風が落ちてしまいました。仕方がないのでセールを下ろし機走で帰ることになりました。

14時10分帰港。そのまま後片付けをして、普段より1時間早く、和邇駅発15時5分発の電車に乗りました。

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bulletワイフと息子と私の三人でセーリングと水遊びを楽しんだ

1999年9月18日(土曜日)

夏の暑さが残るなか、ワイフ、息子、私の三人で志賀ヨットクラブへ出かけました。いつものとおりJRで向かいます。

JR和邇駅に9時15分着。国道沿いの酒屋さんで2リットルペットボトル入り緑茶と500ミリリットルのポカリスエットを買いました。

艇は既に沖側の桟橋に舫ってありました。出港前に簡易トイレの汚物溜の中身を捨てて綺麗にする作業を行いました。10時に出港。

風はほとんどありません。機走で観測塔の手前まで走り、艇を止め、ブームの上にオーニングを掛け日陰を作り、水に入って遊ぶことにしました。艫の舫いロープにフェンダーを結んで水に流し、それにつかまって遊びます。しばらく3人交代で艇の周りを泳ぎました。そこで、艇の外から写真を取ることを思い付きました。ライフジャケットを2枚重ね着して水に入れば両手を完全に水の外に出して写真を撮ることが出来そうです。立ち泳ぎのように足を動かしていれば、ごく自然に前進後退と立ち姿勢を維持するためのバランスを取る事が出来ました。
何枚か艇の全景が入った写真が撮れました。


その後、11時過ぎに早目の昼食にしました。バーナーでお湯を沸かしてカップヌードルを作ります。持参したご飯に、お好み焼き、さばの缶詰などというアウトドアでの簡単な食事です。喉が渇いていてペットボトルの緑茶がとても美味い。
食事の間に風が吹き出して、艇はどんどん南に流されています。食事の片付けもそこそこにオーニングを外してセーリングの準備をします。

3m/s位の程良い風。快適に走れます。ワイフと息子にティラーを任せて、私はコクピットとデッキ周りの掃除をしました。スターンからバケツで水を汲み、コクピット内を洗い流しながら雑巾で汚れをふき取り、再び水を流します。水仕事は涼しくて気持ちが良い。

その後、ワイフは暫くお昼寝。息子とティラーを交代しながら艇を走らせました。沖島の南端へ西から近づいた辺りで13時を過ぎたので、引き返すことにしました。ランニングでは面白くないので、まず長命寺寄りに南下し、それからリーチングで志賀ヨットクラブを目指します。半ば辺りまで来たところで風が弱くなってきたのでジェネカーを上げることにしました。3人ですから手が多いのでジェネカーも気楽に揚げることが出来ます。ジェネカーで志賀ヨットクラブ沖まで走り、セールを降ろしました。艇上で後片付けをしてそのまま帰港。15時着桟。

JR和邇駅16時5分発の列車で帰りました。

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bullet息子と二人でセーリング、午後は南西の良い風になり快走

1999年8月28日(土曜日)

息子と二人でセーリングに出かけました。

志賀ヨットクラブへ着いたのが9時40分。昨日乗艇する旨電話連絡しておいたので艇は既に沖の桟橋に舫ってありました。風は北北東1〜2m/s。桟橋に止めたままセールを揚げ、桟橋から直接セーリングで出港しました。
湖岸を離れると風は僅かに良くなったようですが、それでも2m/sほど。出港してから50分ほどでやっと観測塔近くまでやってきました。

余りに暑いので舫いロープにフェンダーを結んで後ろに流し水に入って引かれてみました。しかし風が弱く推進力がないのでセーリングで一人を引くのは無理でした。機走するまでのことはないので、すぐに水から上がりました。

11時40分までセーリングして、昼食にしました。艇は沖島方向に向けて、ティラーはショックコードで固定し、クローズホールドで勝手に走らせておきます。弁当のお好み焼きが美味。息子は食事は簡単に手早く済ませて早くセーリングがしたいというので、湯を沸かしてカップヌードルを作るのは中止。

暫く東に走り、タックして今度はジェネカーを上げて近江舞子沖を目指します。風は弱いのですがジェネカーを揚げると見違えるように艇速が上がります。徐々に風が上がってきたので、ジェネカーを降ろして再びジブに戻します。
13時前頃、すぐ南の湖面に吹き下ろしの風のスポットが見えてきました。南からだんだん細波のエリアが近づいてきます。暫くその風に追われてランニングで北東に進みます。その風域がその後すぐに湖面全体に広がり安定した南西3〜4m/sの風になりました。波も多少出てきました。そこで反転しクローズホールドで志賀ヨットクラブを目指します。この帰りのレグで今日一番の走りを楽しめました。最も良い走りをした時で11.5km/hほどでした。
15時40分帰港。

後片付けをして、いつもより1時間遅いJR和邇駅発17時5分の電車で帰りました。18時50分帰宅。

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bulletワイフ、息子と三人で午前中は水遊び、午後はセーリング

1999年7月31日(土曜日)

今日は、久しぶりにワイフ、息子と三人で琵琶湖へ出かけました。出発は7時52分JR塚口発、尼崎で新快速乗り換え、京都で湖西線乗り換え、和邇駅に9時15分着。
歩いて志賀ヨットクラブへ向かう途中、携帯で連絡して艇を下ろしてもらうよう依頼。スタッフの藪さんが出て、すぐに下ろすからとのこと。

風は非常に弱いので、今日は水遊びと決めました。桟橋に舫っている間にブームの上にオーニングを掛け日陰を作りました。エンジンを始動してアイドリング。息子はポリタンクに清水を汲みに行き、ワイフはロッカールームで水着に着替えてから乗り込みました。10時10分出港。
観測塔の近くまで機走して艇を止めて水に入ります。舫いロープにフェンダーを結び、それを2本スターンから流しておきます。交代で水に入って遊びます。次に、舫いロープに結んでスターンから流したフェンダーにつかまっているワイフと息子を機走でゆっくりで走らせながら引っ張ります。これは何回やっても面白い。引っ張られる方は、水面の僅か上に顔があるの視線が低いし体の周りを流れる水の抵抗を直に感じるので結構スピード感があります。

そんな水遊びをして、11時頃になるとワイフがお腹が減ったので食事にしたいと言い出しました。早速バーナーを用意してお湯を沸かしてカップヌードルを作ります。可笑しなもので普段家にいてお昼はカップヌードルだと言われたらちょっと興ざめですが、船の上で食べる弁当とスープ替わりの温かいカップヌードルは実に美味いのです。

食事が済んでもう一度水に入りました。ワイフはその後、昼寝です。オーニングのお陰で湖面を渡る風が涼しく感じられます。東の方から風が出てきたようで、こちらでは全く風が無いのに波がやって来ました。今は揺れているだけですが、風が近づいてきたということなのでオーニングを取り払ってセールを揚げてセーリングの準備をしました。しかし、大きな波はやって来るのですが、なかなか風がやって来ません。北や南のヨットが良い風を受けて走り始めたのに、ここだけいつまでも凪につかまっているようです。

やっと南東の風がきたと思うと30秒もしないうちに大きくヒールしてぐんぐん走り始めました。3人乗艇なのでスタボーサイドに3人が並んで座ってバランスを取ると実に良い角度のクローズホールドで走ります。すぐに沖島の近くまでやって来ました。タックして、今度はリーチングで近江舞子の方を目指します。ワイフが久しぶりに船酔いで気分が悪いと言い出しました。普段は波で揺れている艇の上でも昼寝が出来る人ですから、体調が悪かったのかもしれません。仕方がないので今日は早めに切り上げることにしました。風が良いのでぎりぎりまでセーリングで志賀ヨットクラブを目指します。
15時丁度帰港。

艇の片付けは後回し。直ぐに上架してもらいシャワーを浴びてからデッキの整理をしました。比良の山並みが大きな入道雲に覆われて日陰になっているし風も良いので涼しく作業が出来ました。

JR和邇駅17時5分発の電車に乗りました。途中、雄琴の駅辺りでもの凄い雷雨になりました。停車して電車のドアが開くと中まで雨の飛沫が吹き込んで大変でした。

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bullet南の風が続き長命寺沖からマイアミ浜沖辺りでセーリング

1999年7月24日(土曜日)

ワイフは体調が悪い上に短時間だが仕事があるのでヨットは休み。息子と二人で出かけました。大学生の息子も試験期間なのですが、来週の火曜日と木曜日の2科目で終わりなので今日は付き合うとのこと。
いつものとおりJR塚口駅7時52分発の電車で出発、尼崎で新快速に京都で湖西線に乗り換え、和邇駅着が9時15分。

真夏の暑さで大阪では34度になるとの予報。琵琶湖では南の風。大津の天気予報では30度ですが、湖上では多分それより少し低めでしょう。

志賀ヨットクラブへは9時40分着。BUDDYVは掘割内の桟橋に舫われていました。早速エンジンを掛けてアイドリング。私は清水をポリタンクに汲み、息子は自動販売機でポカリスウェットを買い9時50分に出港。長命寺港と志賀ヨットクラブを結ぶラインの周辺でセーリングの練習をして、15時30分までに帰港する予定です。

風は南の5〜7m/s。白波がぽつりぽつりと見え始めるという風です。アビームで長命寺方向に一気にセイリングできます。交代でティラーを握りながら、11時前にはで長命寺港の手前までやって来ました。思わず顔が綻ぶような快走です。東の湖岸に近付くほど風が少しずつ弱くなって来るようなので、風が見える南の浜を目指してクローズホールドでタックしながら進みます。浜にはあまり近付きたくないので、西に向かいます。マイアミ浜の沖を過ぎて琵琶湖大橋が見通せる辺りまで来たところで11時30分過ぎ。

風も少し落ちてきたのでセールを下ろし、ブームの上にオーニングを掛け艇をドリフトさせました。バーナーでお湯を沸かして食事の準備です。温かいスープ替わりのカップヌードルと持参の弁当での昼食です。飲み物はポカリスウェット。

食事が済んだら、ドリフトしたままの艇のスターンに舫いロープにつないだフェンダーを流して、泳いで遊びました。梅雨の雨が多かったので今年の琵琶湖は水量も多く透明度も高いようです。水温もまだそう高くなくて気持ち良い冷たさです。機走する艇から流したフェンダーにつかまって引っ張られて遊ぼうと、船外機のスターターロープを引くのですが何故かなかなか起動しません。10数回引いたところでやっと掛かりました。長い間エンジンを掛けていなかった場合や冬のエンジンが冷え切っている時などに掛かりの悪いことはあったのですが、原因がよく分かりません。

南にセイリング・クルーザーが1艇。モーターボートが1艇。どちらも艇を流したままで船の周りで水遊びをしています。その邪魔をしないように艇を東に進めました。そのうちに再び南からの風が良くなってきたので、セイリングすることになりました。
オーニングを片付けセールを揚げる作業にかかります。息子がティラーを持ってスローで機走しながら艇を風に向けます。風が強まっているのでメインセールが大きくシバーします。メインハリヤードを引いてメインセールが半分ほど上がったところでハリヤードを引いてもセールが揚がらなくなってしまいました。メインハリヤードがスプレッダーの上でマストの前側に回って、マストの前面でレイジージャックを止めているビスの頭に引っかかっているのです。この状態だと、途中までセールが上がって風をはらみハリヤードにテンションがかかっているので緩めても降りて来ません。何とかマストの前に回ってハリヤードを外さないといけません。息子に艇をまっすぐ風に向けるように指示しました。これでブームとメインセール艇の中央に来て完全に風が抜けました。メインセールがシバーして、ハリヤードへのテンションが無くなり、それにつれてハリヤードが緩みハリヤードが揺れて自然に外れてくれました。一安心。
メインセールを揚げる前にハリヤードがマストの途中で何かに絡んでいないか必ず確認しなしなければならないということですね。今後も同様のことがありえるので注意が必要です。

メインが上がってしまえば、ジブを揚げるのはどうということはありません。ドリフトして遊んでいる時には風をそれほど感じなかったのですが、セールを揚げてクローズホールドで走ってみると、見掛けの風もあってかなりの風に感じます。結構ヒールしているので、ウィンチの操作をするのに片足はデッキかガンネルに上げていないとバランスが取れないくらいです。ぽつりぽつりと白波が見える程度で、セーリングには最も快適な風です。暫く、息子にティラーを任せて、快適に走ります。観測塔付近までリーチングで走り、南へ向けてクローズホールドでタッキングを繰り返します。息子もタッキングが上手になってきました。タックの完了した時点での艇の方向付けがきちんとできる様になっています。

15時前に艇を沖側の桟橋に着けて、舫った状態でデッキの整理とセールの後片付けをしました。その間に1艇が先に入港し、続いて私たちも入港。15時30分着桟。
上架後に舫いロープ、フェンダー等を次に桟橋に下ろす時に都合の良いようにポートサイドに付け替えたりして後始末完了。

この時、蓬莱山から飛び出したパラグライダー旋回しながら志賀ヨットクラブの真上を飛んで北の蓬莱浜の辺りに下りたようにです。たまたまこのパラグライダーで飛んでいた人に、帰りの和邇駅で出会いました。話を聞いたところ、半年間毎週末トレーニングして、30回くらい飛べば単独での飛行が可能になるとのことでした。

JR和邇駅16時29分発の電車で、堅田で姫路行きの新快速に乗り換え、17時45分帰宅。

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bullet昼前から強風になりワンポイントリーフで快走

1999年7月10日(土曜日)

6月12日以来、3週間ぶりで琵琶湖へ出かけました。天気が悪かったり、ワイフや息子が共に予定があったりで出かけられなかったのです。今日は、息子は試験中なのでワイフと二人です。
今週は月曜日から梅雨が明けたような好天が続いています。週はじめの1週間の天気予報では、金曜日辺りから下り坂で週末は雨も降るかもしれないということだったのですが、予報は良い方に外れて金曜日は真夏の晴天、土曜日も一日中晴天が続きそうです。そこで、昨日志賀ヨットクラブには出かける旨電話を入れておきました。

いつものとおりJR塚口発7時52分、尼崎で新快速乗り換え、京都で湖西線に乗り換えて、和邇駅に9時15分着。志賀ヨットクラブには9時35分到着。

艇は湖岸の桟橋に既に繋留されていました。エンジンを始動して、ポリタンクに飲用の水を汲み、出港の準備。風は弱いですが何とかセイリング出来る風です。志賀ヨットクラブ→沖島→近江舞子→志賀ヨットクラブのコースでセーリングする予定です。

エリの外へ出て直ぐにメインセールを揚げました。バウデッキの所々に鳥の糞がこびりついているので、掃除をするためジブは揚げずにメインセールだけで走らせて、その間にバウデッキに水を流して掃除しました。序でに、コクピット内もスターンの船外機の回りも水を流してきれいに掃除しました。

今日の天気図では関東の南沖に低気圧があり東に移動中です。北寄りの風になると予想していました、志賀ヨットクラブ沖の湖岸近くでは東の風です。東に進む内に徐々に南東に風が回ってくるようです。
11時ころ、観測塔の北を過ぎて暫くすると風が弱まり、全くの無風域に入ってしまいました。南のマイアミ浜沖、南東の長命寺沖、東の沖ノ島周辺には黒い筋が見え所々白波が立っているのが見えます。北の白髭から近江舞子方向には細波が見えています。20分ばかり無風状態が続きました。北から押し寄せる波に揺られて、セールがバタンバタンとうるさい音を出す上に日陰がないので暑さが堪えます。ワイフはそんな中でもコクピットに横になって寝ています。やっとすそこまで北からの黒い風の筋が押し寄せて来て、その向こうに白波が立っているのが見えるようになりました。
「風が来たぞー!」とシートを引いて風に備え30秒もすると艇は一気に走り始めました。結構ヒールしていますが、オーバーヒールと言うほどではありません。クローズホールドでの風が涼しくて気持ち良い。時々スプレーを浴びても、これがまた涼しくて気持ち良い。

最初はクローズホールドで北東を目指していたたのですが、波が徐々に大きくなりバウが波に叩かれて面白くないので、ちょっとベアしてクローズリーチからアビームに向け艇速を上げ、波に乗りながら越すようにしました。風は徐々に強くなって白波が多くなってきました。沖島がぐんぐん近づいて来ます。この辺りは比良山脈の影響を全く受けずに北からの風が通り抜けるので、大体何時も風・波が強く大きくなります。このまま風が強くなると、オーバーヒールしてティラーを引くのが大変になるので、リーフすることにしました。
ワイフに舵を任せ、メインシートを緩めてメインセールから少し風を逃がしながらリーフの作業に移りました。ラフ側のリーフロープが風に流れていたので、まずこれを捕まえて、グーズネックのクラムクリートに通し、リーチ側のリーフロープも確認して、メイン・ハリヤードを緩めます。そこでラフのリーフロープを引いて一気にメインセールを下げます。リーフロープをクラムクリートに仮止め。急いでリーチのリーフロープを引いて、クラムクリートに仮止め。ハリヤードをウインチに掛けて締めます。ところが、バウが風下に落とされメインが既に風を孕んでしまっているので、ウィンチでもハリヤードを揚げ切ることが出来ません。ワイフが再度舵で艇を風上に向けます。何とかハリヤードを揚げ切る事が出来てメインセールのラフの横皺が消えました。すると、今度は艇を風に立てすぎたためメインセールがシバーし、リーチ側のリーフロープがクラムクリートから外れてしまいました。ベアして艇にスピードを与えてから、もう一度風に立ててリーチのリーフロープを力いっぱい引いてクラムクリートに仮止めし、今度はこのロープの端をブーム沿いに後ろに引いてブーム下のクリートに本止めしました。メインハリヤードも増し締めをして何とかリーフが完了。
この間に二度ほど大きくヒールしましたが、ワイフは慌てず艇のコントロールを維持できました。少し上達したのでしょう。願わくは、メインセールから風を抜いてリーフ作業をしている間の艇の進路を、ラフするでもなくベアするでもない丁度良い位置に止めていてくれると良いのですが。
私のリーフ作業に関してはは、スターボーサイドで作業する場合はスムーズに作業が進むのですが、ポートサイドでの作業の場合はどうも手勝手が悪くてスムーズに進みません。左右の手の腕力の差、器用さなどの差があるからでしょう。
これは二人とも繰り返し練習して慣れるしかないでしょう。

この後リーフして余ったメインセールの下部が風を孕まない様に雑索で縛って始末しておきました。1ポイントリーフでとても安定して走っています。ウェザーヘルムも殆ど無く、舵はニュートラルで力もほとんど要らず、実に快適な走りです。ヒール少なくなって安定した分艇速を稼ぐので、フルセールでオーバーヒールしての走りより速い気がします。

風も強く波も高いのでバーナーで湯を沸かすという訳にはゆかず、今日はパンをかじるだけの昼食ということになりました。

沖島の南から近江舞子沖を一往復し、13時40分に反転し志賀ヨットクラブを目指しました。14時15分頃、風が少し弱まって白波も少なくなったのでリーフを解いてフルセールに戻しました。

15時丁度、帰港。シャワーを浴びて、後片付けし、電車の中でお腹に入れる巻き寿司などを駅前のスーパーで買い、和邇駅16時5分発、17時35分帰宅。

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bullet沖島往復、程良い北東風、帰りはジェネカーで快走

1999年6月12日(土曜日)

今日は息子は予定があるのとのことでワイフと二人でと出かけました。
JR塚口駅7時52分発、尼崎で新快速に乗り換え、京都で湖西線に乗り換え、9時15分和邇駅着。
志賀ヨットクラブには9時40分到着。先週に支払いを忘れていた燃料代を支払う。今日の予定は沖島往復で帰港予定は15時30分。飲料水を積み込んで9時55分出港。

程良い北東の風が吹いています。朝から調子よく走れそうです。このところ雨が少ないので、琵琶湖の水位が下がっています。掘割内の浮き桟橋も一段下に下りた感じになっています。このまま雨の少ない梅雨で終わると、今年の夏から秋にかけての水位の低下が心配です。
エリの外に出てからエンジンをスローにしてセールを揚げます。10時5分セーリング開始。北東からの風、スタボータックで330度から0度の間、ポートタックで60度から90度の間辺りで、タックしながら沖島を目指します。10時30分には、観測塔の少し手前までやって来ました。ワイフはこの辺りから昼寝です。風が程良く安定しているので、ティラーをショックコードで固定しても、艇は風なりに走り安定してコースを外しません。そのまま11時30分ごろまで走り続けました。

沖島の南端が近くに見えてきたところで、メイン・ジブ共にシートを緩めて風を抜き気味にして、コースは維持したままスローな帆走にしました。これでゆっくり安定した船足になり、ヒールもほとんど無くなるので、食事の準備にかかります。バーナーでお湯を沸かし定番のカップヌードルを作ります。おにぎりとスープ代わりのカップヌードルで昼食タイム。食事の間も艇は順調に進んでいます。

食事が終わると、クローズリーチ気味でスピードを上げて快走します。ワイフはお腹が一杯で眠くなり再びご就寝。

13時、沖島の北端に近づいたところで反転。風が少し弱まっているので、ジェネカーを上げました。スタボータックでジェネカーを張り210度から270度の間をリーチングで快走。20分間ほどワイフがティラー、私がジェネカーのシートを持って走らせました。風が強まって来る気配がありますので、ジェネカーを下ろすタイミングが遅れないようにと早めに下ろしにかかりました。ハリヤードを一気に緩めてトップを飛ばし、クリュー側から両手で素早く手繰ってジェネカーをコクピット内に取り込んでゆきます。フットが僅かに水に触れましたが、なんとか思ったとおりに手早く取り込むことが出来ました。

再びジブを揚げてリーチングで走り続けます。ワイフは再びご就寝。250度くらいにコースを取ります。しかし湖岸に近づき過ぎると風が弱まるので、ジャイブして南へのコースを取りました。観測塔の手前で再びジャイブして、西を目指す。観測塔を越したところで14時30分。今日は、風も余り落ちないので帆走で志賀ヨットクラブまで帰れそうです。15時15分、志賀ヨットクラブ沖でセールを降ろしました。ジブは取り込み、メインセールはブーム上に括って始末しただけで15時30分帰港。

掘割り内の桟橋に着けて、後はスタッフに任せました。その時スタッフの藪さんから、いつもフェンダーと舫いを反対舷に付け替えて次の時の準備をしてくれていて大助かりですと、お礼の一言。キチンとやっておけば気が付いてくれる人もあります。今日は暑かったのでシャワーを浴びてから艇の後片付けをしました。

お腹が減っていたので和邇駅前のスーパーでちょっとお腹に入れる食料品を買って、ぎりぎりで16時2分発の電車に乗りました。堅田で新快速に乗り換え、18時前に家に着きました。

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bullet沖島往復、白波直前の風で快走

1999年6月5日(土曜日)

今日は息子と私の二人で出かけました。ワイフは風邪気味で耳下腺が痛いので家で休養です。
いつものとおりの時間で出発、JR塚口駅7時52分発、9時15分和邇駅着。駅から歩いて、9時40分志賀ヨットクラブに到着。

ちょうどBUDDYを下架する作業が終わるところでした。燃料を満タンにしてもらうよう頼んで、予備タンクに取り替えてエンジン始動。荷物をキャビン内に入れ、息子と二人で艇の点検。エンジン始動。アイドリング。清水をポリタンクに汲んでくる。出港前にジブをセット。今日の予定コースは沖島往復、帰港予定時刻は16時30分で出港届け。

10時5分出港。エリの外にでて、即座にセールを揚げました。東南東の風、3〜5m/s。スタボータックでコンパス60度のクローズホールドでセーリングを開始しました。風が安定していますし、上りで目的地へ向かい帰りはフリーになるので、息子のセイリングの基礎練習には最適です。60度〜150度でタックしながら沖島を目指します。

息子のヘルムで小刻みにタックを繰り返しながら沖に出て東に向かうと、少しずつ風が強まってきて時折ぽつりぽつりと白波が見えようになりました。11時頃、観測塔を越した辺りから風はかなり良くなって、艇は大きくヒールしてスピードが上がりました。クローズリーチにすると11km/h前後はコンスタントに出ています。瞬間的には12km/hを越える時もあります。
風が続くうちはどんどん走らせたいので、11時30分頃ころ早めの昼食を摂りましたが弁当だけにして定番のカップヌードルは止めにしました。弁当を交代で半分ずつ食べて、そのままセーリングを続けます。

風は徐々に北に回って北東風に。風なりにクローズホールドを続け0度から90度のタックになりました。沖島の北端に近づいたところでアビームに落として、最北端の岩場をかわし、伊崎不動の下まで行ってみました。飛び込みの柱は見えません。夏の季節だけ取り付けられるのでしょうか。そこで風がぱったりと無くなってしまいました。、機走で沖島水道を南に抜けることにしました。エンジンを始動してセールを降ろしました。水道を南に抜けたところで14時10分。エンジンを止め、ジブだけ揚げて南西に向けてゆっくりセーリングしながら、カップヌードルを作って2度目の昼食を摂ることにしました。

沖島の島陰を抜けると北寄りの風が吹いてきました。西に向かいクローズリーチからブロードリーチまでの間で快適に走ります。30分ほどで観測塔が近づいてきました。そのまま15時30分まで観測塔の西側周辺を帆走し、風が弱くなったところで機走に変えて志賀ヨットクラブへ向かいました。16時ジャスト帰港。

沖の桟橋には4艇が舫われていて、これから揃ってどこかへ向かうところらしい。スタッフの薮さんたちが忙しそうに立ち働いていました。それらの艇の面倒をみてからBUDDYを上架するとのことなので、掘割内の桟橋で艇の片付けを全て終えて、シャワーを浴びクラブハウスで休憩しました。上架されたところで、舫いロープ、フェンダーを次の下架時に都合の良い左舷に付け替え、残燃料の点検をして、16時45分志賀ヨットクラブを後にしました。

燃料7リットルの支払いを忘れていました。次に機会に支払うこと。

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bullet沖島往復、息子は初めてのリーフ作業とリーフでのセーリングを経験

1999年5月29日(土曜日)

ワイフは仕事なので息子と二人で出かけました。

JR和邇駅から志賀ヨットクラブへは湖岸の旧道を歩いて行きました。昔(江戸時代)の桟橋の杭や石積跡があったり、弧になった和邇南浜から北浜と湖の眺めはなかなかのものです。国道沿いの酒屋でポカリスエットの1.5リットルのペットボトルを購入しました。

志賀ヨットクラブに着くと丁度艇を下ろす準備中でした。最初にエンジンを始動しアイドリング。トイレを済ましてセーリングの準備にかかります。今日の予定は沖島周回で最終帰港予定時刻は16時30分です。何時もより1時間ほど長めにしました。

10時出港。エリの外に出てすぐにセールを揚げました。まず湖岸沿いに北上。ごく弱い風が北東〜東南東で振れています。縮緬皺があちこちに出るのでなんとか風を捕らえて進むことが出来ます。観測塔の南に辺りで11時。ポートタックのアビーム、コンパス120度で走りながら早めの昼食にしました。バーナーでお湯を沸かしカップヌードルを作り、持参の寿司ご飯の食事です。
観測塔と長命寺の中間辺りでタックして北上。息子は食事が終わったら眠くなり昼寝。30度〜120度のタックを繰り返して沖島の西岸沖を進みます。

14時ころから徐々に風が良くなってきました。沖島の西側を北に出た辺りで多景島や沖の白石が視認できるようになりました。その辺りで北に一段と黒い風の線が見えてきました。多分暫くするとリーフが必要になります。
息子にリーフの手順の説明をして実際にリーフの練習をさせました。もう一度フルセールに戻して3分ほど経ったでしょうか、向こうに白波が見え風がやって来きたようです。そこで今度は本番のリーフ作業です。スムーズにリーフが完了して、艇が安定しました。クローズホールドでのヘルムがぐんと樂になります。ハンディGPSで見るとスピードが9〜10km/hになっています。息子にティラーを渡しタックの練習をさせましたが、風が強くヒールが大きいので数度目のタックで足下のバランスを崩しました。直ぐにヘルムを交代しました。

沖島の北端をクリアできるところまで北上したのでアビームにしました。この走りだとスピードは上がりヒールも少ないので再び息子にティラーを任せます。この時最速で12km/h超ほど。沖島水道を南下しようとも考えましたが、観察すると水道の中ほどから南で水面が穏やかになっていて風が無くなっているのが見えます。14時30分、わざわざ風の無くなる水道を抜けるのは時間の無駄なので、反転してアビームで西へ戻ることにしました。沖島北端を大きく西にかわしたところでリーチングに移り、まっすぐ志賀ヨットクラブを目指します。観測塔が大きく見えてきた辺りで、風が弱まって来ました。湖東寄りには風があって、湖西寄りは風が弱いようです。観測塔の東側を南下する方が多少風は良さそうです。マイアミ浜沖辺りまで下がったところで微風になりました。時々くる弱い風を捕まえて西〜北西に進みます。しかしそれも松ノ浦沖辺りで限界。全くの無風状態になりました。16時頃、上空は雲一つ無い青空になったのですが、風は止まり鏡のような湖面に変わってしまいました。セールを下ろして機走での帰港を決めました。志賀ヨットクラブに入港する頃には再び湖面全体に風が出てきました。この風でもう少しセーリングしたい気分ですが、終了予定時刻が迫っていますので諦めました。直前を先行して入港する艇が1艇あったので、それを待ってから入港ました。息子がバウから桟橋に下り舫いを取り16時30分丁度に着桟。

クラブハウス前の芝生の上でセールを畳み、上架後デッキ上の後始末をしました。17時に志賀ヨットクラブを出て、JR和邇駅17時41分発の列車に乗り、19時15分頃帰宅。

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bullet白髭神社往復、微風の中、息子はクローズホールドとタッキングの練習

1999年5月22日(土曜日)

今日はワイフは家に残って家事に専念したいというので息子と二人で出かけることになりました。
5月に入って例年になり気温の高さで、好天も続いています。今日(土曜日)は晴れ時々曇り、明日から崩れそうだとの天気予報です。

いつものとおりJR塚口駅7時52分発の電車で出発。志賀ヨットクラブへ9時40分到着。BUDDYが丁度桟橋に降ろされたところでした。明日のレースに参加する艇が多いので、その艇をあらかじめ沖の桟橋に着けるための作業があるので、今日は15時頃には帰港してほしいとの事でした。

ポリタンクに飲用の清水を汲んで9時55分出港。白髭神社を目指します。風は微風。湖岸寄りを白髭の沖を目指してタックしながらコンパス30度のコースで北上。

息子にティラーを持たせタックの練習をさせます。セルフタッキング・ジブですから、ジブシート、メインシートを気にする必要はありません。背中側(タック後の進行方向)の目標物を確認させます。「タック用意」のかけ声。「タック」のかけ声。風位を越えてジブとメインのタックが変わったところでティラーエクステンションを反対側に倒して体の後ろで持ち替え、タック後の進行方向に艇が向く直前にティラーを戻して直進。タックをする前にタック後にコースとなる背中側の風景を確認しそのコースを覚えておくこと。何回か繰り返している内に要領を覚えてきました。

微風の中でこんな練習を繰り返していましたので、松ノ浦を過ぎたあたりで11時になりました。風がますます弱くなってきたので早めの昼食にします。セールはそのままでセーリングしながらバーナーでお湯を沸かしてカップヌードルを作りました。11時30分には昼食を終えましたが、風は相変わらずほとんど無いに近い状態ですが何とか進んでいます。

近江舞子の浜が近くになりましたが、風は相変わらず超微風。南から琵琶湖汽船のビアンカがやって来ました。丁度ビアンカが近江舞子に入港するコース上にいるので、避けるためもあってエンジンを掛けてそのまま機帆走で北上することにしました。

白髭神社の沖から鳥居のまん前まで行って写真を撮ったりしました後、13時30分、志賀ヨットクラブへの帰途に就きます。ジェネカーを上げて走れるところまで走り、時間が少なくなったら機走することにします。ポートタックでジェネカーを上げました。風は弱いのですがジェネカーはしっかりとその風を捕まえ、艇はそれなりのスピードで進み始めました。

ぎりぎりまの時間まで帆走していたのですが、観測塔の手間でもう14時40分です。ジェネカーを下ろしメインセールも降ろして機走に移り全速で志賀ヨットクラブを目指しました。

完全に艇上を片付けて15時15分帰港。少しだけ時間をオーバーしてしまいましたが、スタッフの方々総出で直ぐに上架して、明日のレース参加艇を下ろし始めました。

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bulletワイフと息子と私の三人で、沖島〜長命寺辺りを目指しながらタッキングの練習

1999年5月15日(土曜日)

今日はワイフに息子を加えて三人で出かけました。午前中は晴れ、午後ところにより曇りの天気予報。朝から暖かく日中の気温は28度くらいまで上がりそうです。

いつものとおりJR塚口駅7時52分発、尼崎で新快速に乗り換え、京都で湖西線に乗り換え、和邇駅9時15分着。駅についてから志賀ヨットクラブに携帯で電話して、スタッフの薮さんに燃料を満タンにしてもらうよう依頼。

駅から志賀ヨットクラブへ向かう途中の国道沿いの店で飲料用に2リットルのポカリスウェット、500mlのお茶、おかず用に缶詰などを購入。

志賀ヨットクラブに到着すると、艇は降ろされて燃料の補給の最中でした。予備のもう一つの燃料タンクは満タンで空気抜きの時に若干燃料が漏れます。この件をスタッフに質問して、タンクを見て貰いました。タンクの異常ではなくて、燃料を入れすぎて空気室の容量が少なくなりすぎたためだと言う。これ以上は漏れないので心配なしとのこと。

息子は燃料タンクの入れ替え、燃料ホースの着脱を実習。その後、息子にエンジンの始動させてみました。チョークを開け、スターターロープを一気に引くと、気温が高くエンジンの周りが暖かくなっているので一発で始動。アイドリングもすぐに安定する。冷却水の排出も確認。
今日の予定は、沖島方向を目指しながらクローズホールドとタッキングの練習を中心に行って、最終帰港時間は15時30分。

10時出港。東北東、3m/sの程良い風が吹いていてセーリングには最適の感じです。エリの外に出てからセールを揚げることにして、息子にティラーと機走を任せました。ワイフと私でセールの準備です。ワイフがジブをセット、私はブーム上のカバーを取ってメインセールがあげられるように準備をしました。
艇を東北東の風に向けスタボータックでメインセールを上げました。息子にメインを上げる時に上の2本のバテンがレイジージャックに引っかからないように注意するよう教えます。一気にジブも上げます。ところがワイフのミスでジブのタックを取り付けるシャックルが捻れて取り付けられているのに気が付きました。一度降ろしてシャックルを付け直しました。セーリング開始。

後は、風が良いので一気に沖島を目指します。風上側に三人が座ると丁度良い具合にヒールが保てます。手が多いので作業も何かと楽です。やはり小さい艇でも三人乗艇は楽です。ポートでコンパス90度、スタボー0度の範囲でタックを繰り返し沖島方向を目指します。

11時になると、毎度のことですがワイフがお腹が減ってきたと言い始め、息子も減ったというので、少し早いのですが昼食の準備に入ります。セールを降ろして風に流されるのに任せます。観測塔の南で艇は流されながらゆっくり南東に向かっています。毎度定番のカップ麺が登場。バーナーでお湯を沸かしカップヌードルときつねドンベイを作ります。今日のおかずは焼き鳥。冷たいけれどなかなか美味しかった。阪急塚口の北出口前の焼き鳥屋のものらしい。デザートもあってお腹が一杯。セールを上げる前にトイレも済ましました。簡易トイレ(
Porta Potti )がそろそろ満タン。次に乗艇する前に排出して浄化液を入替える必要がありそうです。

この後は、スピードを上げるためポートタックのアビームにしてコースを120度くらいに取り長命寺方向を目指します。これでスピードは一気に上がりGPSで10km/hを超える位でした。ワイフ、息子が入れ替わりにティラーを握ります。これだけスムーズに走ると快適です。ヒールも三人だと楽に押さえられ、その分スピードアップできます。南に下がってくると赤潮の関係か水が生臭くなってきました。タックして北上します。

陸上のあちこちに雲が出てきましたが、湖上では青空が多く天気はまだ良いようです。ワイフはコクピットで昼寝。息子もお腹が一杯な上に艇が安定して走っているので眠気が襲ってきたようで同じようにコクピットで昼寝。そのまま30分ほど走ったところで、風がかなり良くなりヒールも大きくなってきたので二人を起こしました。

そこからは、息子がヘルムを取ってタッキングの練習。タック後のティラーを体の後ろで持ち替える操作と、タック後のコースを決めるところがなかなかうまく行かないようです。どこがタック後のコースになるのかこの判断がなかなか感じ取れないようです。タック前の背中側の風景を確認することは教えているのですが、そのコースが最適のクローズホールドの走りが出来る方向かというとそれは風の変化よって微妙にずれてきます。ぴったりのクローズホールドの走りが体感できていないのでしょう。この辺りは長年ディンギーに乗っていてもなかなか微妙な難しいところですから。

その後は、私、ワイフ、息子と何回か入れ替わってタック練習を続けました。その都度、要点を確認。タックの時のクルーへの声のかけ方、「タック用意」「タック」などの掛け声は、大きな声で、明確に意思を伝えるつもりで行うことを強調。
ティラーの操作はワイフのほうが慣れている分上手ですが、タック後のコースの決め方は息子のほうが勘が良いようです。

14時頃には、比良の山並みの上に大きな黒い雲が出てきたのでひょっとすると俄雨になるかもしれません。山沿いでは雨脚も見えています。降られるのは嫌なので早めに切り上げることにして、セールの片付けにかかりました。

機走しながら片付けを終え、後は施錠するだけです。15時10分帰港。
ワイフと息子は駅前のスーパーで帰りの電車で食べる食料を買いに早めに志賀ヨットクラブを出ました。私は、上架後舫いロープとフェンダーをポート側に付け替え、次の出港時の準備をしてからクラブを後にしました。

JR和邇駅16時5分発。17時35分帰宅。

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bullet息子と二人で、午前中は船外機の操作とセールの揚げ降ろし練習、午後はセーリングの基本練習

1999年5月8日(土曜日)

今日は息子と二人で出かけました。ワイフは3日、4日と連休を取ったので今日は出勤になりました。
天気は晴れ。ゴールデンウィーク中、5月4日の風と雨の荒れ模様の日以外は、穏やかな暖かい(というより暑いほど)日が続いています。

いつものとおりJR塚口駅7時52分発の電車で出発、尼崎で新快速乗り換え、京都で湖西線乗り換え、和邇駅9時15分着。
飲み物(お茶2リットル)、昼食のご飯とおかず、スープ代わりのカップヌードルなどが準備してあるので途中での買い物もなし。

9時40分に志賀ヨットクラブに着くと、いつものとおり桟橋に艇が降ろしてありました。息子が飲料水をポリタンクに汲みに行っている間に、着替えてエンジン始動の準備。暖かいので一発で掛かりました。
艇に未だ慣れていない息子に、コンパニオンウエイの差し板やカバーの仕舞い場所や仕舞い方、ステイやハリヤード、シート等のチェックの仕方などを説明しながら、出港の準備をしました。

今日の予定は、志賀ヨットクラブから沖島、長命寺辺りを目指しながらセイリング練習、15時30分帰港。10時丁度、出港。

まず、エリの外に出ました。風は東のあるか無いかという程度の微風です。鏡のような湖面の所々ほんのわずかに皺が見える程度です。艇の各部のハンドリングを練習するのには実に都合が良い。暫く沖に向けて機走し、周囲に何の問題もないところで一旦艇を止めました。そこで、息子の練習のためにメインセール、ジブセールの揚げ・降ろし、エンジンの始動・停止、機走での前進・後進、チルトアップ・チルトダウンなどの練習を繰り返しました。
天気が良く、風もないし波もないので、これらの練習をしているだけで暑いくらいです。

エンジンのスタートは、慣れないので要領が掴めていないのでなかなか掛かりません。まずスターターロープの遊びを無くすところまで少し引き出しておいて、そこから一気に長いストロークで引く要領がなかなか掴めないようです。筋力の不足とうよりも適度のスピードで長く引くその力加減が掴めていないようで何回か失敗しました。

1回目のジブのセットでは、タックをシャックルでステムヘッドに止める時にジブ全体が前後に捻れていました。タックと一番下のハンクスを確認すればジブの前後の捻れは無いこと(ハンクスはフォアステイに対して右舷側から掛ければ捻れなく揃う)などを確認させました。
メインセールを揚げる時は、強風でリーフする時のことを予め考えてリーフロープの弛み捻れなどがないよう確認してセットすること。メインセールを揚げる時は、レイジージャックのロープにバテンが引っかからないように注意して一気にハリヤードを引くことなどを注意しました。
これセールの揚げ降ろしは3回やりましたが、息子は大汗をかいていました。

この練習が一段落しセイリングに移ろうとしましたが相変わらず全く風がないので、11時になったところだが昼食にすることにしました。セールを降ろして、バーナーの準備をしてお湯を沸かしてカップヌードルを作りました。30分ほどで食事が終わり、再びセールを揚げました。

暫く息子に舵を任せました。風がなくて穏やかすぎるので息子は眠気が付いてきたようなので、食後の休憩もかねてコクピットで横になって午睡。12時過ぎになって、少し風が出てきました。南西の方向に黒い風の筋が見えて、その向こうは風が出てきたようです。南の空には黒い雲が出てきて徐々に北に向かって広がってきます。こちらはまだ相変わらず鏡のような湖面で超微風です。観測塔の南あたりで12時20分頃、南からの風を僅かに感じるようになりました。南西方向に見える小型のセーリングクルーザーのバウが水を切るザワザワという音が聞こえてきました。波もない無音に近い湖面で、遠くのクルーザーの乗員の顔も見分けが付かないのに、その声とザワザワという水を押し分ける音が聞こえてきます。こちらの艇はまだ動きもしないのに、向うの艇はぐんぐん近づいて来ます。その風がこちらにもやっと届きました。息子を起こして風が来ることを告げ、風を待ちます。

直ぐに波と一緒に南の風がやって来ました。艇のスピードを味わうためにアビームで長命寺方向を目指します。艇速が一気に上がって、息子がびっくりしています。艇速が上がると見かけの風が前に回って、ますます見掛けの風が強くなります。その風を体に感じるのでスピード感が一層強くなります。風は徐々に強くなり、波も少し大きくなり、白波が所々にポツポツ見えるようになりました。最も快適な帆走ができる風です。息子に舵を持たせて、アビームの帆走を続けます。

12時45分、長命寺港に近づいたところで、タックして志賀ヨットクラブを目指します。帰りのアビームのコースも大半の時間を息子のヘルムに任せて快走。約1時間で志賀ヨットクラブ近くまで帰ってきました。その後、志賀ヨットクラブ沖でタックの練習をしてから、セールの片付けを練習。しっかり片付けができたところで、艇を志賀ヨットクラブに向けて、息子に艇を桟橋舫う場合のクルーの作業手順の注意を与えて、15時着桟。

18時前に帰宅。

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bulletワイフと二人で前日船中泊、早朝からのセーリング

1999年5月2日(日曜日)

昨日息子と二人で琵琶湖へ出かける予定だったのですが、息子が風邪を引いて体調を崩していたので中止。その代わりという訳ではないのですが、ワイフが3日4日と連休なので、2日の夜から船中泊で3日にセーリングの予定で出かけることになりました。天気予報では、3日までは天気はなんとか持ちますが4日は確実に雨のようです。
計画としては、2日17時ごろには、私が和邇駅前のスーパーで食事関係の買い物をして先に志賀ヨットクラブへ出かけ、艇を湖岸側の桟橋に舫い、そこでワイフを待ちます。ワイフは仕事が終わってから、20時頃に浜から直接艇までやって来て二人で艇で泊まり、3日早朝から1日セーリングするという目論見です。

私は15時過ぎ出発しました。和邇駅前のスーパーで食料、飲み物と電池の買い物をしました。艇に備え付けの小型のクーラーボックスはあるのですが、氷を買ったり後で水を抜いたりするのが面倒なので冷蔵が必要な食品や食材は使わないことにしました。そう言うことなので、夜の食事は簡単に稲荷寿司、飲み物に「おーいお茶」2リットル、「ポカリスエット」500ml2本、朝食・昼食用にレーズン入りのパン6個、完熟トマト3個、小分け包装したバター、缶詰のコーンビーフ、カップヌードル3個、プリン2個、フルーツ入りゼリー2個。蛍光灯付き強力ライト用に単一電池4個、ハンディGPS用に単三電池8個、オールバンド・ラジオ用に単二電池2個を購入。

湖岸の旧道をぶらぶらと志賀ヨットクラブへ向かいます。天気は快晴。今晩も天気はずっと良さそうだ。17時15分頃、喜撰川の橋の手前辺りでワイフから携帯に連絡があったので、「夜の食事が稲荷寿司だけなのでちょっと不足なので何か手ごろな物を買ってきてくれるよう」依頼しました。もうじき出発するとのことでした。

ヨットクラブに着いたら、ゴールデンウィーク中なのですが、艇を出しているメンバーは少ないようでした。帰港する艇も桟橋に停泊する予定の艇もなさそうなので、早速艇を下架して湖の桟橋の北側に舫ってもらいました。
買ってきた食料品など荷物を艇内に積んで、夜間停泊ですから念のためにバウライン、スターンラインにスプリングラインも加えておきました。
夕暮の桟橋にはブラックバス狙いの釣り人がまだ何人かいます。清水を5リットルほど詰んでからキャビンを泊まれるように整理します。アンカーや予備のフェンダー等が入っている折畳みボックス2個をコクピットに出すとキャビン内がちょっと広くなりました。クォーターバースに一人分、続きのシートに一人分、寝袋を広げればなんとかベッドとして使えます。キャビンの天井には室内灯が1個あるのですが、コクピットに出たり、桟橋や湖岸へ出る時には手持ちのライトが必要です。蛍光灯付き強力ライトの電池を入れ替えて、暗くなってからの灯りの準備をしました。小型の自転車用のライトも持参しています。
その後、ブームの上にオーニングを広げて夜露を防ぐことにしました。志賀ヨットクラブのスタッフは19時30分頃には湖側の出入り口も施錠して帰るというので、その後はこの桟橋へは湖岸沿いに出入りすることになります。日没を過ぎて薄暗くなってきましたが、桟橋にはまだブラックバス狙いのアングラーが出入りしています。

19時ごろ、ワイフから後20分位で電車が和邇駅に着くと携帯電話で連絡が入りました。コンパニオンウェイのハッチをロックして駅まで迎えに行くことにしました。湖岸を歩いて駅に向かう内に、すっかり日が暮れてきました。19時30分過ぎに駅前でワイフが合流。もう真っ暗になった湖岸の道を志賀ヨットクラブまで歩きました。
桟橋には人影がありません。キャビンで稲荷寿司とワイフが作って持ってきた弁当で遅い夕食にしました。食事が終わり、デッキにバーナーを持ち出してお湯を沸かしティーパック紅茶を淹れていると、20時半ごろにライトを持ったアングラーが4人やってきて桟橋の先端でキャストし始めました。こちらは21時ころには寝る準備をして、ワイフは直ぐに眠ったようです。私はオーニングを掛けたコクピットに寝袋を持ち出してその上に横になり、ライトを蛍光灯モードにして暫く文庫本を読んでいました。アングラーは22時半ごろまであれこれやって粘っていたようですが釣果は全くなかったようで、あきらめて帰ってきました。
山風が吹いてきたので23時前にオーニングを外し、私もキャビンに入って就寝。

1999年5月3日(月曜日、憲法記念日)

明るくなって人声が聞こえるので目が覚めました。兆度朝日が昇るところで湖岸や桟橋にバス狙いのアングラーが数人やってきたようです。

朝の琵琶湖は穏やかで、微風で湖面には細かな縮緬皺が見えるだけです。昨夜も風は無かったので、波はありません。湖面には薄い靄がかかっていてそれを通して東の沖島の彼方に朝日が昇ってきたところです。
アングラーが騒がしいので、ヨットを湖に出して静かに朝食を摂ることにした。5時10分、機走で出港。
10分ほど機走で沖に出してエンジンを止め、そこでゆっくりと朝食にしました。レーズン入りのロールパンにコーンビーフ、それに完熟トマトを丸かじり。バーナーでお湯を沸かして、スープ代わりにカップヌードルを1個作りました。朝5時半という普段では考えられないような早い時刻なのに美味しく食べられたのには驚きました。
食事を終えてから、私は髭剃り、ワイフはポリタンの清水で顔を洗い、トイレもゆっくり済ませました。6時にはすっかり朝の用事は済ませ、いつでもセーリングに掛かれます。風は西からの微風ですが何とかセーリング出来そうなので、セールを揚げることにしました。

白髭沖を目指してのんびりとリーチングで北上します。いつもなら出港するのは10時頃ですから4時間は余分にセーリングできる計算です。ワイフは寝袋をコクピットに広げて、もう一寝入りの態勢です。余りに風が弱いので、ジェネカーを揚げてみましたが、そのジェネカーもなかなか風を孕んでくれません。かすかに吹き始めた風を拾いながら、10時頃やっと北小松の沖辺りまでやってきました。そこで風がまた落ちて無風、ジェネカーも萎んで垂れ下がっています。一度は諦めて機走で北東を目指します。

沖島の北端と白髭浜を結ぶラインを北に越した辺りからやっと風が出てきました。ごく弱い北東風です。寝ているワイフを起こし、セールを揚げて多景島の方向を目指します。
11時にはお腹が減ってきたので、セールを降ろし湯を沸かしてカップヌードルを作りました。丸かじりした完熟トマトも美味しい。

再びセーリング。北東風が良くなったところでタックして南を目指します。沖島の西側をジェネカーで通過します。微風ですがゼネカーが綺麗に孕んで気持ちよく走り始めました。この風ならワイフのジェネカー操作の練習にぴったりです。ゼネカーでのジャイブの練習もしました。ワイフのヘルムで私がシートを引いてジャイブさせます。役を交替してジャイブ。数回ジェネカーでのジャイブの練習が出来ました。ワイフがティラーを引いている時に、呼吸が合わずにジャイブが早すぎジェネカーが裏風をはらんでしまい、大急ぎでタックを戻してやり直しました。この時はジェネカーがちょうちんにならずに済みました。もう一度の失敗ジャイブではワイフがシートを引いてたのですが丁度風が強くなったこともありますがシートの引き方も弱くてなかなかタックが返りません。思い切って強く引くように指示したところ、ジェネカーのクリューにシートを繋いでいるスナップシャックルがフォアステイに擦れた時にピンが抜けてシートがクリューから外れてしまいました。もたもたしている間にメインセールはジャイブが終了し、ジェネカーには裏風が入ってフォアステイに絡んでいます。ワイフにティラーを渡して私がジェネカーを降ろすことにしました。ゆっくり艇をラフさせて風に立て、ハリヤードを緩め、ばたつきフォアステイに絡んできたジェネカーをなんとか引き降ろすことが出来ました。
降ろしてから、もう一度ジャイブしてジェネカーを風下に流すようにしてフォアステイから外した方が良かったかもしれない等とも思いましたが、一度降ろさなければシートを結び直すことは出来ませんから、降ろせたので正解と言うことにしました。

その後も暫くこの風が続いたので、観測塔の辺りでタックの練習をして過ごしました。13時過ぎにはセールを降ろしデッキ周りの片付けをして14時過ぎに帰港しました。

17時30分頃帰宅。

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bulletワイフと息子と私の三人で、近江舞子沖から観測塔の辺りでセーリング練習

1999年4月17日(土曜日)

昨日、志賀ヨットクラブへは電話で出かける旨連絡しておきました。今日は、ワイフと息子と私の三人で乗ります。
いつものとおりJR塚口駅7時52分発の電車で出発、尼崎で乗り換えた新快速が遅れていたけれど、京都で湖西線の普通停車が遅れている新快速を待っていてくれたりして、和邇駅にはほぼ定時の9時15分過ぎに着きました。
国道沿いの店で2リットル入りのウーロン茶を買って、9時45分に志賀ヨットクラブ到着。

艇はいつものとおり港内の桟橋に舫ってありました。スタッフの藪さんに挨拶し今日の風の様子などを教わりました。息子が4月から大学生になったこと、入学前の卒業休みの間に小型船舶操縦士4級資格を取ったこと等を伝えました。燃料を補充をしてもらう間に清水をポリタンクに詰める等して出港の準備が調いました。

エンジンの始動も順調で、アイドリングも安定しています。今日の帆走計画は、近江舞子沖を目指してセイリング、16時の帰港予定を告げて、10時30分に出港しました。

風は北東の微風。全員ライフジャケット着用し、ワイフと息子は離岸から帆走開始までのデッキでの作業の練習をします。エリの外まで出てセールを揚げました。微風ですが、コクピット風上側に2人、風下側に1人で適度なヒールでタックできる風です。北北東を目指してクローズホールドとタッキングの練習をすることにしました。

何回か順調にタックを重ねて、観測塔に近づいたところで風が弱まってきました。湖面はのっぺりとして皺もない状態です。艇はまったく進まなくなってしまいました。仕方がないので、セールを下ろして早めの昼食にします。デッキにバーナーを出してお湯を沸かし、カップヌードルを作りました。持参の弁当に温かいカップヌードルをスープ代わりにして昼食を摂りました。

食事が終わっても、風はありません。エンジンを始動し風を求めて近江舞子沖をを目指しました。しかし近江舞子沖までやって来ても風は吹いてきません。風が来るまで待つしかありません。その間に、目の前の近江舞子の漁港へ入ってみることにしました。浜に対して沖側から直角に狭い入り口へスローで近付きましたが、入り口付近では岸壁の水面からの高さが非常に低くてフェンダーを上手く当てることが出来そうにありません。そこに艇を寄せるとハルの水線の少し上辺りを擦って傷めそうです。港内には漁船が何隻か舫われていて、入って艇を回す余裕はなさそうです。ここへの入港着岸は諦めました。

再び機走で東に向かい風を待ちます。午後は南からの風になるという天気予報だったので、ジェネカーを揚げて風を待つことにしました。湖岸の煙はゆっくりと北にたなびいているので、スタボーサイドからの風を想定してジェネカーを揚げました。期待していたとおりに風は徐々に南に変わってきました。しかし、まだジェネカーでさえ風を捕らえらません。14時ころまで風のないまま東を目指していました。
暫くすると風は徐々に南西に変わりながらジェネカーが孕み始め、艇はサワサワと水音をたてて走り始めました。息子がティラーを持って、艇を直進させる練習です。観測塔の北東側から、リーチングで南に進んで行きます。15時30分過ぎまでその状態を続けていましたが、それ以上の風は吹いてきません。終了時間が近づいたのでセールを降ろし機走で帰港することにしました。

16時10分帰港。港内の桟橋に艇が下ろされているので、沖の桟橋に着艇。そこで荷物を上げて施錠し、その後の上架作業はスタッフに任せました。

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bullet今年最初のセーリング

1999年3月13日(土曜日)

今年に入って初めて志賀ヨットクラブに出かけました。朝方は何とか晴れていますが、天気予報では午後には雨になる可能性があるとのことです。
いつものとおり、JR塚口駅7時52分発の電車に乗って、和邇駅に9時15分着。蓬莱山と打見山の上にはまだ雪が残っています。日差しの角度が高くなって、もう真冬の日差しではありません。風は弱そうです。

志賀ヨットクラブに着くと、既に艇は下ろしてあって港内の桟橋に舫ってありました。ワイフが着替えをしている間に、エンジンの始動に取り掛かります。燃料タンクをホースで繋ぎ、ポンプを押して燃料が送られていることを確認しました。冬の間まる3ヶ月も使われていないので上手く掛かるかちょっと不安です。思い切ってスターターロープを引きますが掛かりません。2回目駄目、3回目も駄目。アクセルレバーを上げて、再度トライ。今度は掛かりました。10秒ほどアクセルをふかしたまま回転数を上げて、青い排気ガスが出てくるまで待ちました。その後、アクセルレバーを下ろして暫くアイドリングの様子を見ていましたが安定して回っているようです。

ポリタンクに清水を汲んできてからゲートを開けてもらい、9時50分出港。今日の予定は長命寺を目指し、15時の帰港を伝えて出ました。スタッフが長命寺なら港内の大きな桟橋の東隣の小さな桟橋か、西の奥の岸壁が使えると教えてくれました。

シーズン初めなのでエンジンを慣らすために10分ほど機走してからセールを揚げました。南からそこそこの風が吹いているので、スタボータックのアビームで東を目指します。
なんとか風が続いて、そのままのタックで長命寺港まで行き着きました。12時頃、港外でセールを下ろし機走でゆっくり港内に入り、西側奥の岸壁に左舷着けすることにしました。最初の着岸のトライは慎重すぎて岸壁に寄せきれませんでした。ワイフがボートフックを持って艇を寄せようとしたましたが引っ掛けるところがなくて失敗。前奥の岸壁までスペースはあまりなかったのですがそのままデッドスローで前進して何とか艇を回し、再度同じ角度で着岸させリングに仮舫いを取りました。丁度その時、沖島行きの小型定期船が入ってきて、狭い港内の桟橋直前で回し着けを一発で決めるのを目撃、さすがプロだなと感心しました。

BUDDYは20feetと艇が小さい上にフラットな艇ですから乾舷が低いので、デッキからは岸壁がかなり高くなります。そこで舫いを防舷材代わりの古タイヤを止めてあるワイヤに付け替えました。これならこちらのデッキから手が届くので出港時に便利です。すぐにデッキにバーナーを出してお湯を沸かし食事の準備にかかりました。持参したちらし寿司風の酢飯にカップヌードルの昼食です。食事が済んだころには天気は予報どおり全面の曇り空になりました。すぐに艇を出して、港外でセールを揚げました。

南の風が強くなってきました。北の方ではそれほど風が吹いているようには見えません。ビワコバレイの上空から南湖上空にかけてところどころ黒い雲になってきました。時間が経つと雨になるかもしれません。志賀ヨットクラブへ向けて直行で走り帰ることにしました。観測塔を越してそろそろ比良の山の天気の影響が出てくると思われるころに、案の定ぽつりと雨が落ちてきました。大急ぎでエンジンを始動、セールを下ろしました。カッパを着て機走しながらセールを片付け終わったところで14時30分帰港。着岸したころから本格的に降り始めました。

傘をもって来ていなかったので、帰りはカッパを着て和邇駅まで歩きました。
駅前のスーパーで巻き寿司などを買い込んで、電車の中で食べながら帰りました。

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