2006年2月の栂池
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New (2006/02/25) 

2月というのに3月下旬の暖かさ

建国記念日の連休が過ぎた2月後半に1週間ほど訪れる予定で、スキー道具は一式宿に預けたままにしてあります。メーリングリスト仲間が16日に栂池で同宿したいという希望もあったので、15日(水曜日)昼、栂池着〜22日(水曜日)朝、栂池発というスケジュールを立てました。帰りは、場合によっては2日ほど延長するかもしれないと言うアバウトな計画です。宿には、2月後半なら何時でもOKと大まかな了解を得ていたので、2月8日に、このスケジュールで正式に予約を入れました。 宿の方は、16日のメーリングリスト仲間の宿泊は、10人が20人になってもOKとのこと。60人は泊まれるロッヂに予約を入れているのは私一人ですから(^_^)

bullet2月15日(水曜日) 晴れ

大阪でも15度を越す暖かさになるという天気予報です。6時過ぎに自宅を出て新大阪へ。JR新大阪駅の朝はいつも人でごった返しています。ほとんどが出張などで移動するビジネスマンの群れ。片手に買ったばかりの朝食のポリ袋を提げ、新幹線に乗り込んでから朝食というパターン。乗り込んだら直に、朝食の人、鞄から資料を取り出して読む人、ノートパソコンを開く人 等など。大きなリュックを背負い、手にも小型のデイパックを提げ、アウトドアスタイルで乗り合わせるのは、かなり場違いな雰囲気です。

京都までは快晴。びわ湖畔になると、一転して霧の中。春のような暖かさなので、湖面に霧が発生したのでしょう。関が原付近になって、やっと沿線に僅かに雪が残っているのが見えます。12月も1月も、この辺りは一面真っ白な雪景色だったのが嘘のようです。曇り空の名古屋で特急しなのに乗り換え。

中央西線でも木曽福島あたりの沿線に雪が多少見られた程度です。塩尻に近づく頃には快晴に変わりました。北に行くほど天気は良くなってきます。松本で、特急あずさに乗り換え。大町周辺から、北アルプスの白い峰々が車窓に見えてきます。鹿島槍ヶ岳、五竜岳、唐松尾根の向こうに白馬三山と白い険しい稜線が青い空にくっきり立ち上がっています。

11時半前、JR白馬駅に着きました。山の装備のシニアの数人のグループ、スキーを持ったシニアの数人のグループが降り立ちました。スキーシーズン中なのに、駅構内も駅前も閑散としています。最近では若者に限らず移動が車主体なので、JRではほとんどスキーヤーの姿を見かけることがありません。そういう私も、スキー道具一式は、宅配便で送るのが常ですから、リュックを背負って移動している限りは、スキーヤーとは見えないでしょう。

タクシーで栂池の宿へ向かいます。昨日はかなり強い雨だったということで、周辺の雪はまるで3月下旬のようなぐずぐずの状態です。舗装道路は洗われたような状態で、路面に雪は全くありません。真っ青な空に白馬三山のパノラマが見事に映えています。

宿に着くと、いつも使っている「朝日」の部屋に案内されました。預けておいたスキー道具を取り出し、持参してきた新しいジャケットで滑ることにしました。お昼12時を過ぎて暫くすると、南小谷、千国の方向から姫川の谷沿いにガスが押し寄せてきました。低いところを這うようにガスが進んできます。ガスが移動してくるというよりは、谷沿いの低い位置から、それまで何も無かった空間にふっと霧が湧いてくるという感じです。いつの間にか、宿の周辺も白いガスの中に埋もれています。12時半にゴンドラに乗り、白樺ゲレンデの少し上、標高1300mを越えた辺りでガスの上に突き抜けました。ゴンドラからの眺め 、栂の森ゲレンデからの眺めは、いつ見てもすばらしく、いつものことながらデジカメを取り出して写真を撮ってしまいました。

栂の森ゲレンデから、白馬岳

標高の低いゲレンデはガスの中で極端に視界が悪くなるのが分かっていたので、快晴の栂の森ゲレンデ周辺で滑りました。風は無いし日差しも強いので、気温は10度くら いありそうです。グズグズの湿雪です。午後3時頃から上部も含め完全にガスの中に入ってしまいました。それでも午後4時までは滑りました。
午後6時ごろから雨になりました。 明日も一日雨の予報です。明日の夕方には、メーリングリスト仲間が4人やってきて1泊します。白馬三山のパノラマが見られないのは残念ですが、スキーを滑りに来るのではないので 雨でもさほど落胆はしないでしょう。

bullet2月16日(木曜日) 雨

昨晩から引き続き雨。9時半ごろからガスも出てきました。滑りに出るのは中止して、モバイルPCでメールを読み書きしたり、文庫本を読んだり、TVでトリノ・オリンピックを見たりしています。

雨とガス

お昼前に傘をさして出かけて、JA(農協)のスーパーで買い物をしました。このJAスーパーも、昔は商品が沢山あって賑わっていたのですが、今では閑散として、フロアは空きスペースばかりです。 店にはレジのオバサンが一人だけです。今ではJA直営ではなくて、業者に委託しているそうです。スキー客の減少が、こんなところにまで影響を与えているようです。

午後4時前にメーリングリスト仲間から携帯に連絡が入り、148号線に入ったということです。いくら遅くても30分もあれば到着するでしょう。その前に、風呂に入っておくことにし ました。風呂から上がって、洗面所で頭を乾かしている時、窓の外にそれらしい乗用車がやってくるのが見えました。玄関に迎え出てみたら、案の定、友人たち4人が乗った車でした。

初めて顔を合わす人もいますが、挨拶もそこそこにおしゃべりが始まり、次々と話題が展開して、尽きることがありません。午後5時ごろには安曇野からの仲間も車で到着しました。

乾杯

夕食の最中も話は途切れず、その後も部屋に車座になり、12時過ぎまでおしゃべりに興じました。

bullet2月17日(金曜日) 雪

朝は雪。昨夜からの小雪で5cmくらい積もっています。写真好きの一人は、カメラを持って早速撮影に飛び出しました。一人は何十年振りかにスキーを滑りたいというので、一式をレンタルして、鐘の鳴る丘ゲレンデを滑ってみることにな りました。残りの二人は、雪降りの外へ出るのは億劫だと、部屋でゆっくりするとのこと。11時半に、鐘の鳴る丘ゲレンデの下のレストラン(グリル栂池)で落ち合って、一緒に昼食を 摂ろうと言うことになりました。私は9時半から11時まで、鐘の鳴る丘ゲレンデのスキーに付き合いました。
グリル栂池でおしゃべりしながら昼食を終え、12時30分に4人は車で帰って行きました。

私は、そのままゴンドラで栂の森ゲレンデに上がり、滑りました。栂の森ゲレンデは、ガスの上に突き抜けて、時折日差しもあります。午後になって気温がぐんぐん下がってきて、滑りは非常に 良くなってきました。標高の低いゲレンデに下るとガスと雪なので、栂の森周辺を滑りました。午後4時にハンの木コースを滑って下り、鐘の鳴る丘第2ゲレンデ、鐘の鳴る丘ゲレンデ経由で、帰ります。下ではやっぱり、雪が降っています。鐘の鳴る丘ゲレンデは、幅1kmほど遮るもののないフラットな斜面ですから、横殴りの雪と風で非常に寒く感じます。
午後4時30分に宿に帰ってきて、すぐに風呂に入って体を温めました。

明日朝に、息子が大阪から直行バスでやってきて1泊だけ同宿する予定です。土曜日、日曜日の二日間は一緒に滑ります。

bullet2月18日(土曜日) 快晴

昨夜遅くに雪は止み、快晴になりました。

朝、快晴、日が昇る直前
朝、快晴、日が昇る直前

朝8時ごろ、ちょうど朝食が終わりかけたところで、息子が到着しました。早速準備をして、9時に出発。快晴の土曜日ですから、ゴンドラは混んでいるのが分かっているので、鐘の鳴る丘ゲレンデからハンの木コースのリフトを乗り継いで栂の森へ上がる ことにしました。真っ青な青空が東西南北に広がり、白馬三山から南へ、唐松岳、五竜岳、鹿島槍ヶ岳などが一望できます。

息子は今シーズン始めての滑りなので、午前中は栂の森ゲレンデ、ハンの木コース上部を繰り返し滑りって、身体をスキーに慣らします。11時に、カフェテラス栂の森で休憩し、持参したチョコなどを食べながら30分ほど休憩。栂の森ゲレンデ周辺で午後2時まで滑り、再びカフェテリア栂の森で昼食休憩。

カフェテリア栂の森、窓の向こうに白馬乗鞍岳
カフェテリア栂の森、窓の向こうに白馬乗鞍岳

熱いラーメンを食べたかったのですが、すでに終了していたので、ケンタッキー フライドチキンのチキンフィレサンドを注文しました。これは量も適量で、熱くてとても美味かった。
午後2時30分から再びスキー。3時を過ぎると、日が傾き、気温・雪音が下がってスキーの滑りが抜群に良くなります。結局3時50分まで上ですべり、その後ハンの木コースを下りました。
鐘の鳴る丘第2ゲレンデを2本、鐘の鳴る丘ゲレンデを3本滑って、終了にしました。宿には4時30分着。すぐに風呂に入り、転寝して5時30分から食事。 息子は直行バスで到着後すぐに1日滑っていましたので、さすがに疲れたのか、食事が終わると早速眠ってしまいました。

bullet2月19日(日曜日) 晴れ

晴れ。昨日からの晴天が続いています。気温は昨日より高め。午後から曇りになるような予報。
8時半に出かけます。昨日同様、鐘の鳴る丘ゲレンデ経由でハンの木コース沿いのリフトを乗り継いで、栂の森へ上りました。
朝一番のハンの木コースを2本滑ります。早朝の人影が少なくほとんどシュプールのないピステンバーンを滑るのは最高です。栂の森ゲレンデ、ハンの木コース、鐘の鳴る丘第2ゲレンデを滑っては、再び上へ。9時半から10時頃の間の山頂駅周辺は、ゴンドラで一気に下から上ってくるスキーヤーで混みあいます。下まで滑り降りると、ゴンドラ中間駅、ハンの木第3クワッドが非常に混みあって時間の無駄なので、以降は、栂の森とハンの木高速ペアリフトを使って滑り続け ました。

10時に、栂の森上部で撮影した写真です。

白馬鑓ケ岳、杓子岳

白馬岳

白馬鑓ケ岳、杓子岳 白馬岳

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薄い雲が切れ切れに南東方面から上空に徐々に広がってきています。しかし風も無く、天気の変化は非常に緩やかです。
11時にカフェテリア栂の森に入って、持参したチョコを食べながら30分ほど休憩。栂の森ゲレンデ、ハンの木コース上部を中心に繰り返し滑っていましたが、12時半になると急に人影がが少なくなってきました。皆、帰り支度を始めて下山にかかたのでしょう。平日の様相に変わりました。

午後1時に再びカフェテリア栂の森で休憩し、軽い食事を摂りました。この後3時半まで栂の森ゲレンデを中心に滑り続け、宿へ帰ったのは4時丁度。 息子は宿で夕食を一緒にして、午後6時50分発の大阪への直行バスで帰ってゆきました。

bullet2月20日(月曜日) 曇りのち雪

朝、日が昇る頃7時半ころは、快晴。天気予報では曇りから午後には雪の可能性もあるということ。
午前中にしっかり滑っておこうと、8時10分に出発。すでに上空は曇り。ゴンドラで一気に山頂駅へ。

途中、チャンピオンゲレンデの一つ北側の尾根の南斜面に、最近起こったばかりの雪崩の跡が見えました。春に見られる底雪崩で、雪崩の上部は完全に土が覗いています。

雪崩

馬の背コースのぶなリフトの降り場の手前にある高い鉄塔の下部付近に大きな割れ目が見えて います。ドカ雪と低温、この季節には珍しい高温と降雨など、今シーズンは振幅の大きな気象の変化がみられます。こんな時は、思いのほか大きな雪崩が起こりやすいので心配です。

月曜日のほとんど人のいないハンの木コースを滑ります。昨日の硬いバーンは、再び圧雪されてフラットになり、エッジの食い込みは良く、昨日より気温も下がってスキーが面白いように滑ります。
最初のハンの木コース2本と、白樺ゲレンデ2本で、今日1日のスキーを滑り終えたような満足感があります。9時半ごろには、空はすっかり曇り空になりました。ただ、雲は高くて、北アルプスの山並みは遠く南まで見とおせます。
曇って太陽が隠れたこともあり、気温は朝のマイナス4度からほとんど変化がありません。昨日の硬いバーンのままの栂の森ゲレンデを中心に滑ります。
同じ気温でも、標高の高い栂の森ゲレンデでは、気圧が低く湿度が低いので、雪が乾いています。標高の低い鐘の鳴る丘や白樺ゲレンデの下部では、相対的に湿度が高いので雪が すこし湿っています。

12時に昼食休憩で、カフェテリア栂の森へ入りました。ケンタッキーのチキンフィレサンドとカフェオレを注文。12時30分まで休憩。この頃から、雪が舞い始めました。2時半 頃には、リフトに乗っていると体に雪が積るような本格的な降りになってきました。視界も悪くなってきたので、今日は早めに下ります。鐘の鳴る丘第2ゲレンデ、丸山ゲレンデ、ハンの木第1クワッドと平行に並んだゲレンデを滑り継いで、鐘の鳴る丘ゲレンデに下ったころには、湿ったボタン雪が本格的に降ってきたので、ウエアが濡れる前に終了することにし、3時に宿に帰りました。

洗面所の横の日当たりの良い窓際に、君子蘭の植えられた鉢が数鉢置かれています。昨年は1月には咲いていたのですが、今年は咲いていません。それでも、よく見ると花芽が伸び始めていました。

君子蘭の花芽

bullet2月21日(火曜日) 曇りのち晴れ

今日は、午前中曇り午後晴れの予報。気温は高くて、朝もやっとマイナスというところ。
8時20分に出発。今日はゴンドラで一気に栂の森まであがります。 ゴンドラで馬の背の途中まで上ると、雲海を突き抜けて、上空は薄い雲。北アルプスの山並みが雲海の上に浮かんで見えます。

雲海の向こうに不帰の嶮

雲海の向こうに八方尾根

雲海の向こうに不帰の嶮 雲海の向こうに八方尾根

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10時にキャフェテリア栂の森で休憩、無料サービスののココアで温ま ります。天気は徐々に良くなってきて、11時ごろには、白馬乗鞍岳、小蓮華山の稜線の向こうが深い青色に変わってきました。

白馬乗鞍岳(右)から小蓮華山へ続く尾根
白馬乗鞍岳(右)から小蓮華山へ続く尾根
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12時には青空が全面に広がって、強い日差しが射すようになってき ました。気温はプラス5度。栂の森ゲレンデの雪もグサグサになってきました。滑っていると風を切るのでそうでもないのですが、風が全く無いので斜面で立ち止まると日差しが熱くてウエアの中で汗をかくくらいです。

昼食は12時30分にカフェテリア栂の森で。午後1時から栂の森ゲレンデを起点に、ハンの木コース、馬の背コースを繰り返し滑りますが、下部は雪が悪くなるばかりです。2時半頃にな ってやっと、日差しの斜めになったコースでは、多少滑りがよくなってきました。3時半に栂の森から下り始め、4時に終了し、宿に帰りました。いつもなら天気の良い日の夕方4時ごろなら、気温が下がってそれまで柔らかかった雪が凍ってくるの ですが、今日はまだプラスの気温で、暖かさが続いています。明日は晴天で今日以上に暖かくなるようです。

最初のアバウトな予定では、明日の朝に宿を発つことにしていましたが、快晴が続きそうなので、1日延長することにしました。

bullet2月22日(水曜日) 快晴

朝8時20分出発。昨日より暖かく、天気も良くてほぼ快晴。 この時間帯のゴンドラは混みあっているので、鐘の鳴る丘ゲレンデとハンの木コースのリフトを乗り継いで栂の森ゲレンデまで上がります。
朝一番のピステンバーンのハンの木コースを3本滑って、その後、栂の森からハンの木コース、馬の背コースを繰り返し滑ります。
10時半ごろ、栂の森ゲレンデの最上部から、ゲレンデ反対側の 頸城山塊の写真を撮りました。


中央のホットスポットをクリックすると別ウィンドウに大きなサイズのパノラマ画像ページを表示します。

12時過ぎに、ハンの木レストハウス の前に置かれたパイプチェアに座って休憩しながら、自販機のアクエリアスを買って、チョコなどを食べながら昼食代わりにしたていました。その時、レストハウスを基地にしているスキー・パトロールの方と話しました。栂池スキー場の将来の姿をどのようにしたら良いか真剣に考えておられる25歳の青年でした。話し方も落ち着いていて、栂池をスキーヤー・ボーダーだけでなく、誰でも来て楽しめる リゾートにしたいと考えて おられるようです。

染まるような青空と日差し、無風、プラス10度に達するような気温。まるで3月下旬か4月のような天気です。ジャケットを脱いで長袖のTシャツの重ね着だけで滑っているボーダーが居るくらいです。
こんな中で、3時まで楽しく滑り、3時40分に宿に帰りました。

bullet2月23日(木曜日) 曇り

朝9時に宿を発ちました。スキー道具一式は、次回(3月後半)のために 、また宿にお願いして預かって貰いました。 白馬駅で、名古屋経由の乗車券、特急指定券、新幹線指定席券などを購入し、午後3時過ぎに、無事に帰宅しました。

今回は珍しく一人ではなく、途中友人の来訪や息子と一緒に滑る等、何時に無く賑やかなスキー行となりました。

雪

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