Update (2001/09/08)         

2001年9月8日(土曜日)。猪名川河川敷内のサイクリングロードを池田に向けて走りました。すっかり秋めいた河原の草叢や薮では、キリギリスの声、草叢の深いところでは鈴虫の声も聞こえます。河原の中で自生して大木になっている柳の木の上ではツクツクボーシの声も聞こえます。

サイクリングロードの、太陽に照らされて熱くなったカラー舗装の上に、トノサマバッタを多く見かけるようになりました。護岸の石やコンクリート等の上にも並んで止まっています。トノサマバッタは人の気配に敏感で、近づくと直ぐに飛び立ってしまいますので写真に撮るにはちょっとした準備が必要です。準備といっても仕掛けがあるわけではありません。5メートルくらい離れたところから50cmくらいに近づくまでに極々ゆっくりと、急激な動きをしないように、5分くらい掛けて移動します。亀かカタツムリになったつもりです。一度そこまで近づいてしまうと、バッタの方では、周りの草や石ころと同じように、前からそこにある自然の一部と受け止めてくれるようです。でも、指一本でも急激に動かすと、あっという間に飛び立ってしまいます。

トノサマバッタ

ゆっくりと一歩一歩近づきながら、1メートルほど進むたびに1枚ずつシャッターを切ります。何時逃げられるか分からないからです。手を一杯に伸ばして構えたデジカメが50cmほどに近づいたところで、マクロ撮影に切り替えて、2度シャッターを下ろしました。「やったー。大成功。」と思って、「ふーっ」と息を吐き出した時には、もうファインダーの向こうにバッタの姿はありませんでした。

でも、見事に近接撮影成功です。