1979年、初めてのパソコン「NECのPC-8001」を入手しました。
これらの価格 (周辺機器を含まない本体価格)を、現在のパソコンの価格と比べてみてください。驚くべき価格です。
最初のPC-8001の仕様は、たしかメモリは16Kでそれを32Kに拡張して購入しました。ディスプレイはカラーの15インチが欲しかったのですが、PC-8001本体程の値段だったので、とりあえず9インチの白黒(アンバー)ディスプレイ、外部記憶装置は手持ちのカセットテレコです。32キロバイトのメモリが一杯になるほどの、プログラムを入力すると、その保存に15分録音のカセットテープが必要でした。パソコンショップの店頭には、この15分の生カセットテープがパックされて売られていました。もちろん業務用のソフトもゲームソフトも、この15分テープです。1本500円前後のゲームが沢山売られていました。
しばらく はこのカセットテレコで我慢していましたが、プログラミングするのに、保存に最大15分、読み込みに最大15分もかかるカセットテレコでは機動性に欠け非効率です。そこで、販売されて間もない5インチ2Dのツードライブのフロッピーディスク・ドライブを購入しました。これ は、PC-80001本体以上の値段でしたが、画期的に効率がよくなりました。これに10インチのトラクタフィダーのプリンター(エプソンでした。 当時から小型のドットインパクト・プリンターでは世界的に大きなシェアを持っていました。もちろん漢字はありません。)を繋ぎ、BASICで組んだ自作プログラムで表やグラフを出力し、仕事に使っておりました。(1980年 〜1981年頃です。我ながら良くやっていました。コストは、全く度外視というのが情けないですが。)
これで徹底的にN-BASICを学びました。BASICというのは、学生時代に「実機コンピュータの無いプログラミング講座」で習得したFORTRANに近い言語なので、取り掛かりに全く違和感がありませんでした。 今考えても、OSの役割とインタプリタ言語であるBASICが渾然一体となったそのインタフェースは、なかなか良く出来ていたと思います。このN-BASICも、Microsofの天才Bill Gatesが作り上げたBASICです。
1982年12月、発売されたばかりのPC-9801を入手、BASICだけでなくアセンブラも使えました。
この頃から、PCでのプログラミングは趣味を通り越して道楽の域に入って行きました。
2006年5月で満60歳になりました。前の年辺りから、後で考えても大きな理由とか切っ掛けなどは見あたらないのですが、何か自然にインドアでのプログラミングに時間を取られるより外に歩きに出かけたり、スキーに行ったり、セーリングに出かけたりのアウトドアに時間を費やす方が性に合っていると言う気がしてきたのです。子供の頃から若者だった時代の自分は完全に自然の中で身体を使って楽しむアウトドア派でしたから、その頃への回帰かもしれません。 そんなこともあって、その後のパソコン生活は、ホームページとブログそれに3DCGを中心に回っていて、趣味のプログラミングに関してはプログラミング環境を含め殆ど大きな進展はなく、時々古い自作ソフトのメンテをしたり、ホームページやブログがらみのJavaScriptでのプログラミングをしたりする程度で、ほぼ休止状態に入っています。 |