2005年3月の栂池
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New (2005/03/29) 

前回(2月24日〜3月2日 )の栂池からの帰りには、スキー道具一式を宿に預けて、春分の日の連休が過ぎたところで再びお世話になることを約していました。今シーズン3回目の栂池行は、3月22日から29日までの予定で出発しました。

bullet3月22日(火曜日) 雨

早朝、自宅を出るときから暖かい雨模様です。新幹線で名古屋・中央線で松本・大糸線で白馬というコースは前2回の栂池行と同様です。大糸線に入ったころから小雨が降り始め、昼前に栂池に到着したころには本降りに変わりました。

荷物を解いて、預けておいたスキーとバッグを開いて、一応滑る準備はしましたが、雨は徐々に強くなってゆくようです。テレビの天気予報でも、この暖かい雨は夜まで続くということです。 仕方がないので、滑りに出かけるのは止めにして、買出しに出かけました。近所のコンビニと農協のスーパーへ出かけて、菓子類、飲み物などを物色してきました。土産物店に併設していたコンビニは営業を縮小し、土産店だったスペースの中に移動して、店舗面積を半減させていました。ここにも、スキー客の減少の影響が見えます。

「ロッヂやまと」では、週末まで宿泊は私だけとのこと。部屋は前2回と同様、2階南東向きで日当たりの良い「朝日」の部屋です。この宿は古いのですが16部屋60人宿泊可能 な宿です。そこにたった一人。大きなお風呂も、独りで貸しきり状態です。

洗面所の横のサンルームに4鉢並んだ「君子蘭」が立派な花を咲かせていました。

君子蘭

bullet3月23日(水曜日) 曇りのち雪

天気予報では、午前中は曇り、昼頃から雪あるいは雨。気温は高め。
昨日の雨は、夜中に止んでいました。朝方は、スキー場の上部(ハンの木コースや白樺ゲレンデの真ん中辺りから上)はガスの中に隠れています。雪質は、 雨の後なので、完全に湿って重く、ゲレンデの下のほうではザラメ状です。

8時10分に宿を出て、ゴンドラで山頂駅(栂の森ゲレンデ)へ。登ってみると視界はそれほど悪くもありません。栂の森ゲレンデとハンの木コースを繰り返し滑って足慣らしをしました。
11時半ごろからガスの中に時折、細かなミゾレのような雪が混じるようになりました。気温が高いので、その雪がゴーグルの表面で融け小さな雨滴となって張り付き、視界を悪くして、とても滑りにくくなってきました。体の上に落ちる雪も、すぐに融けるので、しばらくすると雨の中のようにウエアが濡れてしま います。滑っていて顔に当たる雪もすぐに融けて、頬や唇がぬれて非常に冷たいです。12時前に、カフェテリア栂の森に入って昼食を摂りました。
午後になると、ガスの中の細かな雪の粒という感じの雪が、次第に本降りの雪に変わっってきました。ベタベタの湿り雪です。雨のように濡れる雪になってしまったので、午後はリュックに入れて持参していたポンチョを着ることにしました。最近は、滑るときはいつも小さなデイパックを背負っています。貴重品・小型デジカメ・サングラス・嗜好品などを持ち歩くのに便利です。今日は、雨の場合 に備えてポンチョを入れておいたのが正解でした。降雪の上に、ガスがますます濃くなってきたので、14時30分に栂の森ゲレンデからハンの木コースを下り始め、14時45分には宿に帰りました。

宿の奥さんが、ゴンドラ乗り場の横の「栂の湯」に行ってきたらどうかと、入湯券をくれたので、時間もあることだし行ってくることにしました。設備は新しく 広くてゆったりとしています。透明で癖の無い単純温泉ですが 、あたたまってとても良い湯でした。
夜になって、気温が下がると風と雪が強くなって、わずかに積りました。
18時の積雪深280cm。

bullet3月24日(木曜日) 晴れのち曇り、夜には大雪

天気 予報は、晴れのち曇り、午後遅くには西から来る気圧の谷と前線の影響を受けて荒れて寒く大雪とのこと。
早めに8時に出かけ、午前中にしっかり滑りました。10時半ごろ馬の背コースを降りましたが、東向きの白樺ゲレンデは日差しと暖かい南の風の影響を受けて、ザクザクの状態で全く滑りが悪く、下れば下るほどスキーが滑らなくなりました。
標高の高い栂の森ゲレンデの滑りが一番なので、結局またゴンドラで山頂に上ることにしました。曇ってくる前にしっかり滑ろうと、リュックに持参していたお菓子を時折食べながら昼食休憩は省略して滑り続けました。

栂の森ゲレンデ最上部(つが第2ペアリフト降場横)から白馬三山
栂の森ゲレンデ最上部(つが第2ペアリフト降場横)から白馬三山

14時ごろに天気予報どおりガスが降りてきたので、この日はじめてカフェテリア栂の森に入ってゆっくり休憩しました。8時から14時まで6時間連続行動ですから、結構頑張りました。
結局宿に帰ったのは15時30分。今日はちょっと疲れました。18時の積雪深280cm。

bullet3月25日(金曜日) 大雪と強風

昨夜から大雪と強風が続き、朝には宿の前でも30cmくらい新雪が積りました。強風のため地吹雪状態です。リフトが運行されるかどうかちょっと心配です。8時にゴンドラ乗り場に電話して問い合わせたところ、「平常ならすでに運行しているところですが、大雪と強風のため運行準備をしているところで、第2運行区間(中間駅〜山頂駅)は強風が続いていて運行は難しそうだ」とのことなので、出かけるのは待って暫く様子を見ることにしました。

9時半ごろになって、いくらか空が明るくなり雪が小降りになってきたようなので、10時に滑りに出かけることにしました。しかし、ゴンドラリフトはやはり運休中でした。ゴンドラリ フトに平行して運行しているカラマツ高速ペアリフトが動いていましたので、これに乗って白樺ゲレンデ下部まで行ってみました。しかし、白樺クワッドリフトも運休、ハンの木第1クワッドリフトも運休、チャンピオンクワッドリフトも運休。そこから見るかぎり、丸山第1クワッドリフトが動いているだけなので、これに乗ることにしました。丸山の上からハンの木コースを見ると、ハンの木第3クワッド リフトも動いていません。これでは、栂の森ゲレンデに上ることはおろか、ハンの木コース、白樺ゲレンデを滑ることも出来ません。仕方が無いので、リフトの動いている丸山ゲレンデと鐘の鳴丘第2ゲレンデを滑ることにしました。
ゴンドラリフト乗り場のある親の原ゲレンデと、カラマツ高速ペアリフト横のコースだけがなんとか圧雪されていましたが、鐘の鳴丘ゲレンデでは、やっとリフトの運行が始まっただけで、ゲレンデは新雪のままです。
この大雪と強風の中、朝のこの時間帯には、スキーヤーもボーダーも数えるほどしか姿が見えません。

この雪と風は、お昼になっても相変わらず続いていて、ゴンドラリフト、ハンの木第3クワッドリフトは運休中で上部のゲレンデに上がることは出来ません。 お昼の休憩は、ゴンドラ中間駅横のレスト・エデンに入りました。

北からの強風と雪で、リフトに乗っていても滑っていても雪の粒が顔が当たって痛いし、リフトに乗っている間に体の上にはしっかりと雪が積ります。気温が低いので融けて濡れないのが幸いです。しかし地吹雪の中に入り込むと、巻き上げられた粉雪が顔に当たり解けて濡れ、冷たいのを通り過ぎて痛くなり、髪の先や眉は粉をまいたように白くなります。もうすぐ4月になるというのが信じられないような 真冬並みの天候です。寒さと地吹雪に負けて、15時前に宿に帰りました。
夜になっても 雪はまだ降り続いているし、風も唸りを上げるほどの強さです。
18時の積雪深315cm。

宅配便でスキー板やスキーバッグがいくつか届いていたので、週末にはお客さんがあるだろうと思っていましたが、久しぶりに夜遅く二組の宿泊客が到着しました。

bullet3月26日(土曜日) 雪と強風

相変わらずの雪と強風。
土曜日なのでゲレンデが混み合うだろうと早めにスキーの準備をして、朝食が済んだら直に出かけることにしました。食堂での朝食は、いままでの独りだけの寂しい食事から 一転し、久しぶりに、男性シニア(70歳代か?)の4人組と若い男女ペアと私の7人一緒でにぎやかでした。

宿から歩いて3分の ゴンドラ乗り場に出かけてみると、乗り場もチケット売り場もほとんど混みあってはいません。早速ゴンドラリフトに乗り込んで、中間駅に着いたとき、そこの係員がスキーを 取り上げてこちらを見て、降りるようにと促します。「中間駅前までなんです。」と申し訳なさそうに断られました。やっぱりまだ完全運行にはなっていなかったのです。雪も 相変わらず降っているし風は強い。馬の背コースやハンの木コースの上部では、谷から尾根にかけて白い雪煙が高く巻き上がっています。

白樺クワッドリフトも運行の準備中のようだが、まだ営業運転が始まりません。昨日と同様、 丸山第1クワッドリフトだけが動いているので、そちらに向かいました。 丸山のリフトも最初に乗ったのはほんの10人ほどで、久しぶりに圧雪されていない新雪の斜面を思い切り滑りました。この丸山リフトを3回上ったところで、ハンの木コースのリフトが動き始めたのが見えたので、 早速そちらに滑り降りました。ハンの木第3クワッドリフトで上がり、次のハンの木高速ペアリフトに乗ろうとしました、ここも強風で準備中とのことです。 結局栂の森ゲレンデには上がれないので、そこからハンの木コースを滑ることになりました。
幅広のハンの木コースは、ほんの一部分が圧雪されていますが、大半は二晩降り続いた50cm〜60cmくらいの厳冬期並みの新雪で、とても3月末のゲレンデとは思え ません。

ハンの木高速ペアリフトとゴンドラリフトは10時ごろに運行を開始し、栂の森ゲレンデへも上がれるようになりました。10時半、ゴンドラリフト山頂駅下の「カフェテリア栂の森」で休憩し、温かい飲み物で人心地がつきました。昼食も、同じ「カフェテリア栂の森」で、12時30分から。
14時頃から雪は弱くなり、視界が良くなり、その上雪質も良いので快適に滑れるようになってきました。ただ、さすがに土曜日の午後ですから人が多くなってきました。人がある程度多いというのは、良いこともあるもので、ゲレンデやコースが、圧雪車で整備したかのように、全面きれいにフラットになっています。雪もほとんど止んでゲレンデの状態は最高なので頑張って滑り続けていましたが、寒さと疲れで16時半に は終了することにしました。

夜の食事は、朝の7人に4人家族1組と若い男性1人を加え、久しぶりに賑やかになりました。
快晴の夜空には、満月に近い月のすぐ右横に木星が大きく見えていました。

18時の積雪深345cm。今シーズンの最高積雪深かもしれません。

bullet3月27日(日曜日) 

8時、ゴンドラリフトの運転開始と同時に乗り込み、栂の森ゲレンデまで上りました。ハンの木コースを、朝一番の最高の状態で滑り降ります。 昨日午後のスキーヤーやボーダーの数からすれば、もっと人影が見えても良さそうなのに、朝8時半から9時半ごろまでのコースの最高条件の時間帯に人影がまばらです。普段なら10時になると、ゴンドラの山頂駅周辺に 若いボーダーが群れてくるのですが、今日はそうでもありません。気が付くとゴンドラリフトが停止しています。強風のため運転が中止されたようです。そのせいで、ハンの木第3クワッドリフトとハンの木高速ペアリフトだけが、栂の森ゲレンデへ上る手段になったので、こちらが混み合ってきました。

真冬並みの積雪量のつが第2ペアリフト降り場付近
真冬並みの積雪量のつが第2ペアリフト降り場付近

11時過ぎには強風のため、栂の森ゲレンデのつが第2ペアリフトも 運転を中止してしまいました。これは13時ごろに運転を再開しましたが、ゴンドラリフトはその後も運転中止が継続し、まともに動いたのは朝の1時間半ほどだけだったようです。
この日の風は南から吹き込む暖かい強風でした。午後になると気温が上がり、栂の森から下るコースの下半分や鐘の鳴る丘ゲレンデなどでは雪質が悪化してすべりが悪くなってきました。15時ころには西から薄い雲が出てきて山稜を覆うようになりました。天気予報どおり、今夜から雨に変わりそうな気配です。

16時に宿に帰ってくると、同宿の客は皆帰り支度です。結局、夜の食事はまた独りになってしまいました。
18時の積雪深325cm。

bullet3月28日(月曜日)  雨

天気予報どおり、朝からしっかり雨で、気温も高め。この雨は全国的に1日中降り続きそうな様子です。これでは今日丸一日滑ることは出来そうにありません。宿を発つのは、計画では明日の予定でしたが、1日繰り上げて帰ることにしました。
大糸線、中央西線、新幹線と乗り継いで、夕刻には帰宅しました。

雪

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