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bullet雪を滑る遊びの多様化

10年くらい前までのスキー場は、まだまだスキーが主流でしたが、このところスノーボード、ファンスキー、テレマークスキー 、最近では雪上バイクや大人も楽しめる高性能なソリなど雪の上を滑るスポーツが多様化してきました。
私のホームゲレンデである栂池でも、長野オリンピックの前頃から、一部のコース、ゲレンデを除いてスノーボードでの滑走が認められ、今では馬の背コースも含め全域がスノーボードでも自由に滑れます。
60cm〜120cmくらいの短いスキーを履きストック無しで滑るファンスキーを楽しむ人 も増え、バックカントリーも含め歩き登り滑るテレマークスキーを楽しむ人も目に付くようになりました。栂池のゲレンデ、コースでは、スキーが40%、スノーボードが60%くらいのようです。

bulletスキーヤー・ボーダー数の減少

毎年、栂池をスキーで訪れて実感していることですが、年々スキーヤー・ボーダーの数が減っています。 関係業界の資料などによると、スキー人口全体としてはバブル時期の半分以下になっているようです。また、多くのスキー場の施設・設備は、バブル絶頂期の需要に合わせて建設・更新されていますから、例えばリフトなどを見ると、週末、休日などでも、待ち行列が出来るのは、ゲレンデ上部へ繋がるゴンドラや主要リフトだけで、ゲレンデ内のその他のリフトで待ち行列が出来ることは殆どありません。
私のホームゲレンデである栂池高原スキー場を例に取れば、週末・休日に待ち行列が出来るのは、ゴンドラリフトと栂の森ゲレンデのつが第2ペアリフトくらいなものです。その他のリフトでは、待ちと言うほどの行列にはなりません。これが平日になると、ゲレンデに人影を見つけると嬉しく思え、殆ど人の乗っていないリフトが動いているのを勿体無く感じてしまうほどです。特にチャンピオンゲレンデなどは、リフトと斜面を独り占めできることがあるほどです。

このスキー場来訪者の減少以上に数の減っているのが、スキー場宿泊者です。正確な数字に基づいての話ではありませんが、最近では年末年始、連休を除けば、週末であっても満室になるような宿はほとんど無いといって良いようです。その分、かつてのバブル時期の様なスキー場の夜の喧騒(レストラン、喫茶店、バー、ゲームセンターなど等)が姿を消しつつあります。

bulletホームゲレンデ・栂池

いまから40年以上前、大学1年生の12月 (1965年12月)、冬山登山のトレーニング合宿で栂池の銀世界を知ってから、ほとんど毎年雪の栂池を訪れています。
1965年ごろの栂池は、栂池のバス停・駐車場のある周辺にわずかに新しい民宿・ロッジがあるだけで、現在のような町並みはありませんでした。リフト も、その2年ほど前に、カラマツ、シラカバ、ブナ、シャクナゲと4本のリフト(もちろん一人乗り)が出来て、それを乗り継ぎ、馬の背を越えて栂の森ゲレンデに入れるようになった頃でした。

そのリフトも、今では6人乗りのゴンドラリフト(4120m)を使えば20分で一気に栂の森まで上がれます。 先シーズン(2006〜2007)のゲレンデマップには、唯一ブナリフトの情報が載っていたのですが、今シーズン(2007〜2008)のゲレンデマップからはこれも姿を消しています。
急峻な尾根筋にしがみつくようにゆっくりと登る1人乗りのリフトから、はるか下に見える谷筋を見下ろしながら肌を切るように冷たい強風にあおられていると「自然の怖さ」を感じ たものです。 馬の背最上部のシャクナゲリフトが強風で停止し、ブランコのように揺れる搬器に何十分もしがみついていた寒くて怖い体験などは、もう昔話になってしまいました。

☆ 最新の栂池高原スキー場情報へのリンク

栂池高原スキー場の公式サイト

栂池の素晴らしさ

なんと言っても、その奥行きの広さでしょう。ゲレンデとしての栂の森から鐘の鳴る丘までの広くて長いコースだけでなく、その上に広がる天狗原から栂の森への広大なスロープ、その上の白馬乗鞍から天狗原への広大なスロープなど、素晴らしい雪を滑るスポーツの世界が広がっています。
また、ゴンドラの上から、あるいは栂の森ゲレンデの上部から眺める白馬三山の雄大なパノラマも感動的です。
こちらのページに、私が撮影し合成した白馬三山のパノラマ写真を置いています。

栂の森ゲレンデから白馬三山、小蓮華、白馬乗鞍
栂の森ゲレンデから白馬三山、小蓮華、白馬乗鞍

ゲレンデを飛び出す楽しさ

栂の森のゴンドラ山頂駅では、 ゲレンデを飛び出し、高みに広がるバックカントリーを楽しむ人たちの姿を良く見かけます。スキー場より上のリフトの無いエリアを、自分の足で登り歩き、踏み跡の無い雪を滑る人たちのフリーな感じが伝わってきます。
目をゲレンデの外に向けさえすれば、自分の体力、足前に合わせて、もっと豊かな雪世界の楽しみがありそうです。

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